さまざまな企業やブランドなどがメタバースに参入する昨今、アーティストによるバーチャルライブにも注目が集まっています。今回ご紹介するのは、ザ・チェインスモーカーズがバーチャル空間に開設したワールドです。
ザ・チェインスモーカーズとはどういったグループなのか、またワールドの魅力はどこにあるのかなど、見ていきましょう。
ザ・チェインスモーカーズとは
ザ・チェインスモーカーズは、2012年に活動を開始した、アメリカ出身の3人組による音楽ユニットです。ジャンルはEDMやポップ、エレクトロ・ポップで、もともとはボーカルのドリュー・タガートとプロデュースを務めるアレックス・ポールの2人組でしたが、2019年にサポートドラマーだったマッド・マグワイアが正式に加入。現在の3人組スタイルを確立しています。
2014年の「セルフィー」、そして2016年の「クローサー」という楽曲で有名になり、グラミー賞受賞、売上全米1位、YouTubeの合計再生回数28億回以上など、数々の功績を残しています。2016年には日本のサマーソニックにも出演しているので、知っている方も多いのではないでしょうか。
ワールドが創られたのは「Roblox」
そんなザ・チェインスモーカーズがワールドを創ったのは、ゲーミングプラットフォームとして有名な「Roblox」です。「Roblox」は自身でゲームを制作したり、他のプレイヤーによって作られたゲームをプレイしたりできる空間で、2006年にリリースされました。
2010年代に人気が急上昇し、新型コロナウイルスの影響もあり、ここ数年で急成長しています。ピーク時の月間アクティブユーザーはなんと1億5000万人。現在も一時期の盛り上がりに比べると落ち着きは見えますが、デイリーアクティブユーザーおよそ5000万人と、未だに世界で注目を浴びていることがわかりますね。
「 The Chainsmokers Concert Experience」の魅力
そんな「Roblox」に展開されている、ザ・チェインスモーカーズのワールドの名前は「 The Chainsmokers Concert Experience」です。「 The Chainsmokers Concert Experience」は自分だけのステージやキャンプ場、VIPエリア、遊園地の乗り物、ヘリポートなどを建築できます。
そして、自分だけの空間でザ・チェインスモーカーズはもちろん、他の音楽グループともバーチャルな演奏を楽しめます。また、ザ・チェインスモーカーズが出演するバーチャルコンサートも開催。ヒット曲を含む5曲の演奏は、ファンはもちろん音楽好きな方々に、より大きな盛り上がりを見せました。
9月9日より実施されたコンサートに先立ち、ワールド内の空港から公演に向かうという体験も行われました。会場に直接トリップするのではなく、こうしたリアルに近い体験をすることで、本当のコンサートに向かうようなワクワクや緊張感を楽しめるというのも、「 The Chainsmokers Concert Experience」ではないでしょうか。
人気音楽グループのワールドを楽しもう
バーチャルコンサートは現地時間9月11日を持って終了しましたが、「 The Chainsmokers Concert Experience」がさまざまな楽しみを秘めたワールドであることには変わりありません。自分だけのステージで、ぜひ有名な音楽グループとの演奏を体験してみてください。
音楽関連のメタバースも徐々に増え、音楽ファンを中心に盛り上がりを見せています。ただコンサートが実施されるだけでなく、今回の「 The Chainsmokers Concert Experience」のようなさまざまな工夫が凝(こ)らされたワールドが、今後も展開されることを期待しましょう。