日本の最高峰ともいえる東京大学が、メタバース工学部を開講しました。工学の教育プラットフォームとして今後、どういった活用がされていくのかが気になるところです。
今回は、「メタバース工学部」の概要や提供する学び、また先日開催された式典に関する情報を、お届けします。
工学教育プラットフォーム「メタバース工学部」を開講
東京大学の「メタバース工学部」は、ソニーグループやリクルートなどの6社と連携した工学の教育プラットフォームです。メタバース工学部では、産学が連携し、デジタルトランスフォーメーションを担う人材を育成していきます。
式典には工学部長がアバターで登場
9月23日には、メタバース上で開講式典を開催。東京大学の工学部長である、染谷隆夫氏がリアルなアバター姿で登場し、挨拶をしました。染谷氏によると、メタバース工学部は「中高生や社会人を含む、意欲あるすべての人にとっての学びの場」となるようです。
また、連携するソニーグループの安部和志執行役専務は、「さまざまな制約が除かれるメタバースに、大きな可能性を感じる」と、メタバース工学部の始動に大きな期待を寄せています。
どのような学びを提供する?
メタバース工学部は、前述の通り中高生や社会人など、幅広い世代や立場の方を対象とした学びの場になることが期待されています。具体的には東京大学の研究者らが教員となり、オンラインで工学の魅力を伝達します。
メタバース空間の作成はもちろん、飛行機タイプのドローン製作、未来の原子力発電のデザインなどの演習も実施します。また、大学で工学を学んだあとの就職先など、キャリア形成に関する情報を発信するためのサイトも構築予定で、学生の学びだけでなく、未来についても支援してくれる環境が整うようです。
社会人に向けては、人工知能や次世代通信を含む4つのコースを用意し、よりよい学びをメタバースという手軽にアクセスできる場で提供していきます。
今回のメタバース工学部開講にあたり、連携する企業のなかでリクルートは情報発信サイトの構築を支援。また、ソニーグループはテクノロジーの知識を持つ女性人材の育成、三菱電機は社会人向け講座への社員派遣で、AIなどの先端技術を持つ人材の育成を支援していきます。
このほか、丸井グループやDMG森精機、鹿島も協力企業として挙げられています。
教育現場でもよりメタバースが活用される時代へ
幅広いシーンで活用が活性化しているメタバースは、よりよい教育の提供にも貢献します。時間や経済的な事情などで、学びをあきらめた人たちにも、今回の「メタバース工学部」は良質な学びの場を提供してくれるのではないでしょうか。
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