企業内での交流などにも多く活用されるメタバース。今回ご紹介するのは、千葉銀行の事例です。
早速、最近行われた実証実験について見ていきましょう。
仮想空間の実証実験を始めた千葉銀行
千葉銀行は、千葉県千葉市に本店を置く地方銀行です。千葉県内での利用者は圧倒的で、一般の利用者はもちろん、多くの自治体の指定金融機関にもなっています。地方銀行には珍しく、ニューヨークやロンドン、香港に支店を持っており、また、上海、シンガポール、バンコクには駐在員事務所を構えています。
ちなみに、千葉県内に所在する成田国際空港にも支店と3つの出張所があり、ここでは外貨両替と送金をメインに取り扱っています。
そんな千葉銀行が、メタバースをどのように導入したのでしょうか。
ガイアリンク運営のプラットフォームを活用
千葉銀行の実証実験は、新卒採用の内々定者に向けたイベントです。イベントに利用したのは、長野県茅野市にあるガイアリンクが運営するプラットフォームです。
業務提携するAIを使用したサービスを展開する「チェンジ」とともに行った今回の実証実験では、千葉銀行が例年開催しているコンテストの準備をメタバース空間で実施。ビジネスのアイデアなどを学生が発表するこのコンテストの準備には、例年対面やオンライン会議ツールを使用していました。今回が実証実験のためにメタバースを利用した初めての例となります。
参加者の声は
今回のイベントに向けた準備に参加した学生からは「気楽」「話すタイミングが難しい」など、ポジティブ・ネガティブ両面の意見が出ています。アバターを使用したメタバース内でのコミュニケーションは、顔が見えないため意見をいいやすい反面、オンライン会議ツールのように表情や他者の話すタイミングがわからないため、発言のタイミングを失ってしまう人もいたようです。
今後、千葉銀行では顧客向けセミナーや座談会といったイベントもメタバース上で実施。その一方でメタバースの活用方法を多面的に検証する実験も続けていきます。
企業内での交流の場に、メタバースを
メタバースを活用したサービス提供、仮想空間でのさまざまな体験など、エンタメ要素の強いメタバース利用以外の企業による活用は急増しています。今回の千葉銀行のように、会議や交流の場としてメタバースを利用する機会も、徐々に増えていくのではないでしょうか。
メタバースをより楽しむためには、高性能なツールの導入も欠かせません。Meta Quest 2をはじめとした、上質な体験を可能とするツールもぜひ活用し、よりよいメタバース体験をお楽しみください。
メタツアーズも、VRやメタバースのよりよいコンテンツのご提供に尽力してまいります。弊社の新たなコンテンツの登場にも、ご期待ください。