ソーシャルVRとして絶大な人気を誇るVRChatには、さまざまな魅力的なワールドが存在します。メタバースニュースでもおすすめのワールドをご紹介してきましたが、今回はこれまでにない不思議なアバター体験ワールドに焦点を当てました。
新作アバターを体験できるワールドの魅力を、制作者の思いとともにご紹介します。
「チセ – chise -」とは
「チセ – chise -」は、10月16日に発売されたVRChatアバター向けオリジナル3Dモデルです。「VRC合法チート研究会」という有志製作チームによるもので、猫と研究者をモチーフとしたデザインとなっています。
オレンジ色の髪に猫耳がついたかわいらしいアバターが身に着けているのは、だぼっとした白衣風のコートにメガネ姿です。研究者を連想させつつも、「萌え」の要素をしっかりと含んでいます。
10月9日に体験ワールドを公開
そんな「チセ」のサンプルを展示しているワールドが、10月9日に公開されました。このワールドでは、多くのアバターサンプルが展示されているだけでなく、アバター商品としての魅力や特徴、販売施策などが細かに紹介されています。
カラーバリエーション豊富な衣装もすべて試着可能。ボタンを押せばサンプルアニメーションでチセが動き出すなど、アバター体験を通し、チセのよさを知ることができる工夫が豊富です。
単体のアバターについての特徴を紹介するワールドもなかなかありませんが、「チセ – chise -」の魅力はこれだけではありません。「チセ」発売開始と同時に販売される対応衣装のきせかえ例も展示されています。
アバターと対応衣装を同時に販売する流れは、VRChatにおいてはスタンダードです。しかし、着用例は画像や動画などでしか確認できません。今回のように実際にワールドでリアルにきせかえ例を見ることができるのは、購入を検討している方にとっては非常に有益な情報となります。
制作者の思いは
「チセ – chise -」の体験ワールドを製作した「VRC合法チート研究会」は、アバター向けギミックを作るグループです。もともと「チセ」はこのチームのメンバー向けワンオフアバターとして構想されたもの。しかし、「せっかくいいアバターを作ってもらうのに、自分たちだけで使うのはもったいない」という思いから、一般販売を決定したそうです。
そして、「せっかくならアバタークリエイターの誰もまだやっていないことに挑みたい」と考え、衣装や肌テクスチャ対応といった、売り方や広げ方も意識しました。
さまざまな施策とともに、アバター販売やワールド制作に至りました。「チセ」の売り上げ次第では第二弾以降のアバター対策もあり得るとのことです。今後の「VRC合法チート研究会」の動きにも、注目したいですね。
前代未聞のワールドを楽しもう
アバターを細かに紹介するという、ありそうでなかったワールドを展開した「VRC合法チート研究会」。今までにないワールドの構築というのは、誰にとっても難しいものですが、今後も考えつかなかったようなワールドが、私たちを新たな世界へ連れていってくれるのではないでしょうか。
既存のワールドも楽しみつつ、新たに登場するワールドにも、期待していきましょう。