10月18日より公開を開始しているVRアニメーション「幽世と異界の姫」に、注目が集まっています。一見、女性向けのような絵のタッチですが、ストーリーは男性も楽しめるような内容になっており、今後の展開にも期待が高まっているようです。
今回は、「幽世と異界の姫」についてご紹介します。
VRアニメ制作ツールで開発された「幽世と異界の姫」
美しいタッチの絵が印象的な「幽世と異界の姫」。アニメーション制作に使用されたのは、ノーコードでVRアニメの制作が可能な「ハッチボットビルダー」というツールです。
これは、クリエイター向けに無償で提供されているツールで、制作したアニメはスマートフォン再生可能な配信プラットフォーム「ハッチボットVR」にて視聴できます。
「幽世と異界の姫」はハッチボットビルダーを開発しているD ‘Artsが、同ツールを使用して制作したオリジナルアニメーション。主人公が異世界へ迷い込むという、乙女ゲームをモチーフにした内容となっています。
また、360度自由な視点でアニメを楽しむだけでなく、6DoFにも対応しており、物語のなかを自由に歩き回れるそうです。
作品のあらすじは
「幽世と異界の姫」の気になるあらすじですが、主人公は社会人1年目の⼀ノ瀬伊⾹。ある日の夕方、会社の同期2人と別れた主人公は、実技訓練生である美しい少年とぶつかります。
その後、上司が待つ開発室の扉を開けると、不思議な香りに満たされた、知らない世界へ迷い込んでしまう…という内容になっています。乙女ゲームをモチーフにした雰囲気が全面に出た内容で、絵のタッチも女性が好きそうなもの。しかし、ストーリーはもちろん、VRのよさを生かした演出により、男性も一緒に楽しめる内容に仕上がっているそうです。
監督からのコメントも
「幽世と異界の姫」の監督を務めた⼤森信幸氏は、本作について以下のようにコメントしています。
「(乙女ゲームをモチーフにしているため)「なんだ、⼥性向けのVRアニメか」と思われるかもしれませんが、ミステリー⾊を増やし、男性も楽しめるVRアニメーションとなっております。またこの作品は6Dofとなっていて、物語のシーンの中を⾃由に動き回ることができます。その辺りも含めて『幽世と異界の姫』の”世界”を楽しんで頂けると嬉しいです。」
また、「ハッチボットビルダー」を使用して制作したことに関しては、「ハッチポットビルダーは、まだまだ発展途上な制作ツールです。しかし簡単な⽇本語シナリオを⼊⼒することで、実際にキャラクターが動き出す姿には感動を覚えます。この作品を⾒て頂いた際にはもっとこんな機能があればと感じるかもしれませんが、今後も制作ツールとしてアップデートしていく予定です。」と、今後よりよいツールへとアップデートしていくことが読み取れる発言もあります。
「幽世と異界の姫」は、VR映像を楽しむことはもちろん、ハッチボットビルダーの普及にも貢献する作品になるのではないでしょうか。
男女問わず楽しめるストーリーを見届けよう
「幽世と異界の姫」は、1話およそ8分の作品です。プロローグは無料ですが、1話目以降は有料になりますので、プロローグを見て興味を持った方は、ぜひ有料の本編もお楽しみください。
異世界へ迷い込む女性は最後にどのような結末を迎えるのか、男女共に没入できる内容と映像を、ぜひ最後まで見届けましょう。