10月5日、株式会社集英社が、株式会社ティーアンドエスに出資をしたことが発表されました。ティーアンドエスは、出資により得た資金をどのように活用していくのでしょうか。
両社に関する情報をまとめましたので、早速見ていきましょう。
株式会社ティーアンドエスとは
株式会社ティーアンドエスは、1988年創業のIT関連企業です。「ITやIoTにおけるシステム企画、開発、外資系広告案件、MRイノベーションなどで培ったコミュニケーションデザインを元に、人や社会の心地よいアイディアを実現する」をビジョンに掲げています。最近はXR技術を活用した作品を打ち出す、テクノロジカル・クリエイティブファーム「THINK AND SENSE」事業を運営していることでも有名です。
具体的には、マイクロソフトのMRデバイス(HoloLens)を活用した、「Pokémon GO AR展望台」や「AR Roppongi x Ingress」などを手がけています。一度はコンテンツ名を耳にしたことがある方も、多いのではないでしょうか。
株式会社集英社が、ティーアンドエスに出資
そんなティーアンドエスに出資をしたのは、株式会社集英社。1926年創業の総合出版社で、「週刊少年ジャンプ」をはじめとした、数々の雑誌などでも有名ですね。
近年は紙面媒体だけでなく、幅広い方法で出版物から生まれる知的財産を提供。2021年にはその一環として、「集英社XR」を立ち上げています。そして、この「集英社XR」に関わっているのが、ティーアンドエスです。
ティーアンドエスは、今回の出資で得た資金を人材強化やインフラ設備の強化に活用。よりよい機材の導入や、オフィス環境の改善に役立てます。
コンテンツを多角展開が加速か
株式会社集英社の代表取締役社長、廣野氏は、今回の出資について「強く近しい関係を築くことで、先端技術で集英社IP(知的財産)をさらに発展させ、その価値を高めていくことを目指す」とコメントしました。
VRやARなど、XR技術を活用した集英社の新たなコンテンツ体験の提供に向け、コンテンツ開発を加速させていきます。ティーアンドエスは、「グローバル展開も視野に入れている」としており、大規模な多角的展開が期待できそうです。
新たな体験の提供に期待
歴史や高い知名度のある集英社ですが、時代の流れに沿ったコンテンツ提供にも尽力しており、幅広い世代からより多くの支持を集めています。今回の出資により、新たな体験を提供してくれる日が来るのが、待ち遠しいですね。
メタバースニュースでも、さらにレベルアップしていく「集英社XR」を追っていきます。今後の展開にも、注目していきましょう。