アイルランドにあるENGAGE XRが、法人向けメタバースプラットフォームの提供を開始しました。研修や教育、コミュニケーションなど、幅広く活用できるコンテンツに、期待が高まっています。
今回は、法人向けメタバース「Link」の魅力をご紹介します。
法人向けのメタバースプラットフォーム「Link」
ENGAGE XRはアイルランドのスタートアップで、今回ご紹介する「Link」を制作・提供している企業です。「Link」はすでにLenovoやHTCをはじめとする14のパートナーが導入しており、個性的なバーチャル空間を提供しています。
メタバース内には企業や専門家、教育機関、イベントの主催者などが、独自のバーチャル空間を自由に作ることができ、幅広い用途で活用可能です。
4つのパブリックスペースを用意
メタバース内はプラザと呼ばれる複数のスペースに分かれています。初期環境として用意されているのは、メタバースの入り口となるセントラル・プラザ、企業や専門家向けのエリアであるエンタープライズ・プラザ、ブランドやアーティスト、クリエイターのためのクリエイティブ・プラザ、教育機関や団体向けのエデュケーション・プラザなどの4つです。
どのプラザも緑豊かな景色が印象的で、それぞれコンセプトに合った雰囲気を醸し出しています。
起点となったのはVR教育プラットフォーム
「Link」を提供するENGAGE XRの前身は、VR Education Holdings(VRE)。世界で初めて株式市場に上場した、VRスタートアップです。教育向けのVR活用の可能性に注目し、VRを利用した教育コンテンツ、教育プラットフォームの制作・開発を行ってきました。
VR教育プラットフォーム「ENGAGE」は遠隔トレーニングやバーチャルイベントなどを実施できる空間で、2019年5月に登場して以来、顧客数は2年で100社に。なかにはアメリカ国務省やフェイスブック、HTCなど名だたる企業や組織もあります。
こうした背景を持つ企業が提供する「Link」は、既にアメリカ10大学の仮想キャンパスを建設する「メタバーシティ」プロジェクトに活用されているなどの実績があり、今後も世界中でさまざまな分野で利用されることが期待されています。
ちなみに「メタバーシティ」プロジェクトは、Metaの支援を受け「VictoryXR」が推進しています。
VRを活用した学びを、さまざまなシーンに
教育やトレーニングにVRが活用される事例は、これまでも多くありました。仮想空間も、よりよい学びや業務効率化などのために利用されており、導入する企業も増えています。
「Link」はまだまだ日本ではメジャーではありませんが、今後、国内企業が導入する可能性も大いに考えられます。「Link」が日本でどういった活用をされていくのかにも、注目していきたいですね。