電通ベンチャーズが、アメリカの「Roforco Inc.（ロフォーコ）」に出資したことが明らかになりました。「Roforco Inc.」はオンラインゲームプラットフォーム「Roblox」向けのゲームに携わるスタジオです。

今回は、出資に関わる2社の情報を中心に、お届けします。

電通ベンチャーズ 2号ファンドとは

電通ベンチャーズ 2号ファンドは、株式会社電通グループが組成した、国内外のスタートアップ企業への出資を行うコーポレートベンチャーキャピタルファンドです。2021年に2号ファンドが組成されましたが、以前にも2015年4月に「電通ベンチャーズ1号グローバルファンド」を組成しています。

1号ファンドでは海外を中心に40を超えるスタートアップ企業に投資しており、幅広い事業支援を行いました。2号ファンドも総額100億円を用意し、国内・海外の多くのスタートアップに出資や支援を行っています。

ただ必要な資金提供を行うだけでなく、投資先の事業支援や事業共創にも注力しており、ビジネス開発から経営まで、さまざまな支援を行っているのも特徴です。

アメリカの「Roforco Inc.」に出資

そんな電通ベンチャーズが出資を行ったスタートアップ企業の1つが、アメリカの「Roforco Inc.」です。電通ベンチャーズは「Roforco Inc.」のビジネス拡大を支援するとともに、電通グループの知見も活用しながら、「Roforco Inc.」の発展をきっかけに、ゲーム市場全体の成長にも貢献することを目指しています。

「Roforco Inc.」は公式Twitterで、「お互いに協力し合い、より素晴らしくより楽しいゲームを作ることが待ち遠しい」とコメント。今後に期待していることがわかります。

追加開発が得意なゲームスタジオとして有名

「Roforco Inc.」は新規ゲーム開発よりも、追加開発が得意なゲームスタジオとして知られています。ヒットの可能性がある公開済みゲームを買収し、関連するデータや開発用ツールなどを活用しながらゲームタイトルを完成させる、というビジネスモデルで事業を展開中です。

グローバルなブランドとの提携も強みで、2022年7月には、日用消費財企業ユニリーバと制作した「Sunsilk City」が、月間アクティブユーザー650万人に。Robloxのランキングでトップ50にランクインしました。

Robloxユーザーの大半は24歳以下ですので、今回の出資を受け、若年層を中心とした魅力的なコンテンツが登場することも考えられます。

Robloxのさらなる発展に期待しよう

日本の大手企業による出資とサポートで、「Roforco Inc.」はどのようなコンテンツを生み出すのか、そしてそれがRobloxやVR業界、ゲーム業界にどういった影響を与えるのかが今から楽しみです。

「Roforco Inc.」の動向について、今後も見守っていきましょう。