メタバースの構築を、たった7日間で提供してくれるサービスが登場しました。中小企業でも手軽に始められるという話題の2つのサービスは、どのように利用することができるのでしょうか。
今回は、「株式会社テックウェイ」が手がける「Techway METAVIEWN」シリーズの「もしメタ」と「クロメタ」をご紹介していきます。
7日でメタバースを構築「もしメタ」
株式会社テックウェイは、中小企業向けに「7日でビューンとメタバース構築」を発表。その第1弾として「もし、中小企業が 7 日間でメタバースを作ったら」通称「もしメタ」のサービスを開始しました。
「もしメタ」は、「Techway METAVIEWN」シリーズのメタバース構築サービスです。7日営業日内に顧客独自のメタバースの環境を整え、オリジナリティあるメタバース空間を提供してくれます。新たに用意しなければならない機材なども不要で、パソコンやスマートフォン、タブレットなどお使いのデバイスから、複数の利用が可能です。自社ドメインや、会員限定ログインの設定、さらには3D音声会話やチャット、展示物提示なども可能になり、さまざまな目的に利用することができます。
オープンスペースでは、保護者のみが参加できる幼稚園専用メタバース空間や、実際の店舗そっくりなバーチャルショップを展開して、保護者やお客様と店員のやりとりなどをアバターを通して行うことも。その他にも、バーチャルで体験できるオープンキャンパスや観光案内などの展開も想定しており、より身近で多くの方に利用できるサービスになることでしょう。
こちらのサービスの利用費は月2,980円です。同時アクセス数は10ユーザーまでで、同時アクセス人数が10ユーザーを超えた月のみ金額が変更になるので安心です。7日営業日以内の提供を実現しているのは、独自開発で完成している「メタバースエンジン」と「METAVIEWNフレームワーク」によって構築されているおかげでしょう。
セキュリティ重視企業におすすめの「クロメタ」
「Techway METAVIEWN」シリーズの第2弾としてリリースしたのが、「クロメタ」です。「クロメタ」は「もし、大企業がクローズドのメタバース戦略を仕掛けたら」の略で、こちらも日本最短の7日営業日でメタバース空間を提供してくれます。第1弾の「もしメタ」との違いは、自社サーバー内にクローズドのメタバースを構築する点です。
オンプレミス型(自社保有型)サーバーなどに対応する、自社内でのプライバシーを確保できる閉域接続が可能になりました。独自のカスタマイズや安心安全のセキュリティポリシーで、外部への情報漏洩(ろうえい)のリスクも守ってくれます。そのため、メタバース導入に伴い、セキュリティ強化を検討している企業に向いているサービスでしょう。
自社ドメインと会員限定ログインは「もしメタ」同様、「クロメタ」にも導入されており、その他にも多要素認証やAzure AD(アクセス管理サービス)にも対応しています。セキュリティレベルの高さを維持しながら、シングルサインオン(SSO)でログインも可能です。
「クロメタ」を利用し、個人情報を管理しているバーチャルショップや、社内専用メタバースコミュニティを作ることで、外部に漏れることなく社内で情報交換できるようになるでしょう。
価格は初期費用20万円と、月々の1万円です。「もしメタ」と違い、同時アクセス数も無制限なので、毎月予算を気にする必要もありません。「クロメタ」を導入することで、自由度が高くセキュリティ強化に優れた、企業のためのメタバース空間を提供してくれるのではないでしょうか。
サービスを提供する株式会社テックウェイとは
「もしメタ」「クロメタ」を提供する株式会社テックウェイは、クラウドコンサルティングや教育、メタバース提供を手がけており、「より住み良い社会を次世代に」と「必要なモノ・情報を必要な人に」をコンセプトに活動している会社です。
主に、世界へも幅広くクラウドプラットフォームを提供している「アマゾンウェブサービスジャパン株式会社」や、電子書籍や動画配信サイトに力を注いでいる「合同会社DMM」などと提携しているほか、デジタル領域に特化している大手広告代理店「博報堂」や、日本を代表とする玩具メーカー「任天堂」ともタックを組んでいます。
新サービスでメタバース導入企業増加へ
今回ご紹介した新サービスにより、大手企業のみならず中小企業も、メタバースを導入する機会が増加していくのではないでしょうか。
幼稚園や学校・観光案内所などにサービスを提供をし、バーチャルを通してより住みやすい現代にしようと考えているメタバースシリーズ。生まれたばかりの新サービスにより、今後さまざまなお客様のニーズに応えていくでしょう。今後の展開に、期待が高まります。