さまざまなスポーツ用品の製造・販売を行っているPUMAが、AR対応のショッピングアプリをリリースしたことがわかりました。自宅にいながらバーチャルでの試着を実現してくれるアプリを活用すれば、自分に合った1足を手軽に見つけることができます。
今回は、「PUMA APP」に関する情報を、お届けします。
これまでもバーチャル試着の事例は複数
バーチャル試着は、ARを活用して現実の自分の姿に洋服や靴などのアイテムを重ね合わせて試着ができるものです。ネットショッピングでは試着はできませんし、実店舗でも自分が身につけているものを脱いで、試着をするというのが面倒だという方は少なくありません。
結果、「購入しない」という選択をしたり、「試着をしないで買ったら思っていた感じと違った」というミスマッチを引き起こすこともあるため、消費者にとっても生産者にとっても試着は重要だということがわかります。
バーチャル試着というと2012年に、UNIQROが店舗内に「UNIQLO MAGIC MIRROR」を設置したことが、当時話題となりました。これは試着用の商品を着て鏡の前に立ち、タブレット端末で操作をすると商品の色が変化するというもの。ARを活用した新技術として、世界中が注目したことを、覚えている方もいるのではないでしょうか。
AR技術の進歩により、バーチャル試着を導入する企業は増加。ユニセックスウェアレーベルの「HIROTA」や、スウェーデン発アパレルEC「chiquelle」、有名ブランド「GUCCI」などをはじめとした複数企業が、バーチャル試着のアプリをリリースしています。
バーチャル試着を実現した「PUMA APP」
スポーツ用の衣料品を多く製造・販売するPUMAも、2022年12月にAR対応のショッピングアプリ「PUMA APP」をリリースしました。アプリは無料で、iOSとAndroidの両方から利用可能です。
「PUMA APP」では、スマートフォンのカメラで足元を映すと、ARでのバーチャル試着を体験できます。2023年1月現在、全商品がバーチャル試着に対応しているわけではありませんが、今後多くの商品のバーチャル試着が可能となる予定です。
実際に着たり履いたりした雰囲気がわかれば、ユーザーの購買意欲をかき立てることになります。履き心地まではチェックできないものの、服装や自身とマッチした商品かどうかが、わかるのはうれしいですね。
さまざまな機能を活用できる
バーチャル試着のほか、「PUMA APP」には以下の機能が用意されています。
- 商品ページで商品を360度チェック
- マイページでサイズ情報の確認
- 興味のあるカテゴリの設定
- 発売商品を先行チェックできる告知カレンダーの利用
また、アプリリリースを記念し、2022年12月には体験キャンペーンも実施されました。アプリを利用して製品を購入した応募者に、抽選で「川崎フロンターレ 試合観戦チケット」をプレゼントするキャンペーンは、ダウンロード数の増加に貢献。1月の第2弾キャンペーンは、ゴルフのティーチングプロによるゴルフクリニックへの参加権利のプレゼントでした。第3弾キャンペーンはどのようなものか、気になるところです。
ぴったりの1足を見つけよう
バーチャル試着は、ユーザーにとっても企業にとってもよい影響をもたらしてくれます。ARを活用し、ぜひ「PUMA APP」でお気に入りの1足を見つけてみてください。