顔を出さずに好きなアバターになって配信することができる、スマホ向けメタバース「 REALITY」に、首里城をモチーフとしたバーチャル空間エリア「DIJI SHURI XR」が登場しました。復興のために作られたリアルな首里城は、多くの方で盛り上がりました。
首里城を応援するために、メタバースを使ってどのようなイベントを行ったのでしょうか。今回は、「REALITYに現れた首里城モチーフのワールド」について解説していきます。
「DIJI SHURI XR(デージ・シュリ・エックスアール)」とは
「DIJI SHURI XR」は、スマートフォンでメタバースを楽しむことができる「REALITY」に、首里城をバーチャル上に再現した特設エリアです。首里城は、世界遺産としても登録されている沖縄の建物で、第二次世界大戦で全壊・全焼してしまいましたが、再建を試みて元の文化あふれる首里城を復活させました。しかし、2019年秋に再び火災が起こってしまい、現在復興活動を行っている建造物です。
そんな首里城を、2023年1月18日(水)までバーチャルの世界で見ることができました。現実世界では再建が進められている首里城を、多くの方がバーチャル空間で体感できたイベントです。
これは、2022年10月に実施されたクラウドファンディングプロジェクトによって、支援金が集まり実現したイベントです。実際の首里城は再建途中のため、実物を参考にすることが難しい状況でした。しかし、「みんなの首里城デジタル復興プロジェクト」によって、国内外の方々が投稿した8万枚以上の写真を参考に、実現することができました。3Dモデルなので実際のように、あらゆる角度から見ることができます。
完全オリジナルミュージックにも注目
バーチャル空間の首里城では、期間限定で「DIJI SHURI Festival」が開催されました。、沖縄でお祝いの席や喜びを表す際に用いられる、沖縄伝統の「カチャーシー」を、ギミックで体験することが可能です。首里城エリアに設置されているパネルを踏むと、アップテンポの曲が流れ、音楽に合わせて楽しく踊ることができます。
ちなみに、音楽は完全オリジナルです。音楽作りで監修を務めたのは「青春アミーゴ」や「抱いてセニョリータ」を手がけたzopp氏。また、沖縄出身のDJ、HELKTRAM氏が制作を担当してくれています。沖縄の島唄と令和を掛け合わせた新ジャンルの音楽も、ワールドの見どころでした。
ワールド内でのイベントも盛りだくさん!
ワールド内では、プロジェクトに参加し、クラウドファンディングによって支援金を提供してくれた企業の広告も配信されました。さらに、ボランティアを中心に活動する沖縄の高校「興南学園」のアクト部が、社会奉仕として首里城の魅力を伝えるための配信を行ってくれたり、プロジェクトに賛同した「すいんちゅ」によって、期間中に計6回の特別生配信も実施されたりしました。
エリア内では、モニター映像も視聴でき、映像コンテンツとして「カチャーシーの動画」や「首里クイズ」、「zopp氏主催の音楽座談会」、[すいんちゅによるトークリレー」などあらゆるイベントを復興支援として開催。多くのユーザーが来場し、非常に盛り上がりました。
全国各地の名所にVRで行ってみよう
首里城をモチーフとした期間限定のバーチャル空間エリア「DIJI SHURI XR」では、完全オリジナル音楽で「カチャーシー」を踊ったり、「首里クイズ」を行ったりするなど、多くの方で盛り上がりました。
若者の歴史や文化離れは深刻です。これをデジタルで支えることは、日本国内だけでなく世界中にも普及させ、交流を深められるものだといえます。首里城だけでなく、あらゆる地域の歴史文化を学べるVRで、さまざまな名所を体験しましょう。