さまざまな企業がVRヘッドセットを開発・販売していますが、シャープでもAR/VRヘッドセット販売に向けた動きが進められていました。そして2022年12月13日に、2023年開催の「CES 2023」に、VR用超軽量ヘッドセットを出展することを発表。年明けに開催された展示会で、公開されました。
今回は「CES 2023」とは何か、そしてシャープが開発したヘッドセットについてご紹介します。
テクノロジーの見本市「CES 2023」
「CES 2023」は、全米民生技術協会が主催する、技術展示会です。毎年1月に開催され、その歴史は50年以上になります。世界最大のビジネス関係者向け見本市として業界人には知られており、最先端テクノロジーを活用・応用した新製品や試作品が多く披露されることから、世界中から注目を浴びています。
2023年は、1月5日から8日までの4日間、アメリカのラスベガスで開催されました。
シャープが初公開したデバイスは
シャープは「CES 2023」に、太陽電池やテレビ、自動車向けディスプレイなど、最新技術を駆使した自社のさまざまな製品を出展。加えて、自社の諸技術を搭載したAR/VRデバイスも初公開しました。
公式発表によると、このデバイスには「超高解像度ディスプレイ」や「超高速オートフェースカメラ」「超小型近接センサー」などを搭載。また、「世界最薄の超小型カメラモジュール」や「小型ToF型距離センサー」といった、AR/VRに関連するデバイスも出展したとのこと。
こうした技術は、シャープのスマートフォン「AQUOS」シリーズにも採用されています。これらをAR/VR領域で活用できるよう、長年研究・開発が進められていたのでしょう。
グループの組織再編を進めるシャープ
シャープというと、2020年にディスプレイデバイス事業と、カメラモジュール事業を分社化することを発表し、話題となりました。そして、2021年から2022年にかけては、受皿会社を設立するなど、会社の動きに活発な動きが見られます。
グループ組織再編を積極的に進めるシャープですが、これがよい方向に進化し、AR/VR領域でも今後、活躍してくれることを期待したいですね。
大手企業開発のXR機器を活用しよう
大手企業に限らず、XRに関わる機器を開発している企業は増えてきています。もちろん、スタートアップ企業からも有能なデバイスなどがリリースされていますが、長年の知識や技術を生かした大手企業の製品には、どこか「安心感」を覚える方も少なくありません。
シャープをはじめ、さまざまな業界大手による魅力的な製品のリリースで、XR分野がより盛り上がるとよいですね。