「Live2D Creative Awards 2022」の受賞作品が、昨年12月に発表。選出された8作品には、審査員からのコメントも寄せられました。また、ユニークなアイデアが多数集結したアワードでは、学生による作品にも注目が集まりました。
今回は、2022年の振り返りとして、「Live2D Creative Awards 2022」の結果に関するニュースをお届けします。
「Live2D Creative Awards 2022」とは
「Live2D Creative Awards」は、2Dの平面イラストを立体的なアニメーションにするソフトウェア「Live2D」を使ったオリジナル作品について競うアワードです。2014年より毎年開催されているイベントで、2022年で9回目を迎えました。
動画や動くイラスト、ゲーム、キャラクター・アバターなどさまざまなジャンルの作品が応募でき、このアワードをきっかけに、「Live2D」のプロも多く生まれています。
審査結果を振り返ろう
2022年も多くの作品の応募があり、そのなかからグランプリを含む8の受賞作品が決まりました。また、惜しくも受賞は逃したものの、ファイナリストに残ったのは7作品です。
審査結果は、以下の通りです。
賞 | 作品名 | クリエイター |
グランプリ | Cyber – Live2D制作モデル紹介 | Kuroama |
映像表現作品賞 | Cecilia | eggutarto |
インタラクティブ作品賞 | 2032年の友人 | 礼文 華太郎 |
Live2Dモデル賞 | 瀬乃ここは様/Seno Kokoha【VTuber Rigging】 | スタジオももこ |
学生賞(大学・専門学生の部) | 表情豊かに動く油絵・アクリル画 | かわいい信仰 |
学生賞(高校生以下の部) | カスタマイズできるLive2Dモデル | みり |
フューチャー賞 | 「Live2D」×「3DCG/実写」表現の模索 | 北嶋一樹_Kitajima Kazuki |
フューチャー賞 | デジタルシャドーボックス | chiepomme & じっぽ |
トータルで最も優れた作品に与えられるグランプリのほか、映像美や表現方法を工夫し、技術の応用などさまざまな観点から設けられた映像表現作品賞、インタラクティブ作品賞、Live2Dモデル賞などです。
さらに、学生による優秀作品や、将来性や目新しさを重視して選出されるフューチャー賞など、幅広いジャンルから、魅力的な作品が受賞に至りました。
学生作品にも注目が
優れた作品=社会人やその道のプロという印象も強いのですが、VR関連のアワードでは、学生たちによる作品も多く注目を集めています。「Live2D Creative Awards 2022」では、大学・専門学生の部と高校生以下の部に分け、優れた作品が受賞をしました。
大学・専門学生の部で受賞した「表情豊かに動く油絵・アクリル画」は、パーツを分けてアナログイラストを仕上げるという新たな発想が、審査員に評価されています。また、高校生以下の部で受賞した「カスタマイズできるLive2Dモデル」は、カスタマイズ用パラメータの豊富さ、外見の大きな変化が「今後の発展が楽しみ」だという期待値とともに、受賞の決め手となったようです。
2023年もユニークな作品に期待!
2014年より開催されている「Live2D Creative Awards」は、2023年に10回目を迎えます。2月現在、作品募集に関する情報はまだ解禁されていませんが、節目の10回ということで、開催は確実だといえるでしょう。
今年も、より多くのユニークな作品が集まるのが期待できそうです。