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JASRAC、メタバースでの楽曲利用について言及

「音楽」も著作物の1つ。これを守る団体「JASRAC」が、メタバース内の有料ライブなどで使用される音楽に対し、ライセンスを発生させると発表しました。この「ライセンス」は、一体どのような場合に適用されるのでしょうか。

今回は、「JASRACが定めたメタバースでの楽曲利用」について、解説します。

バーチャルライブでの音楽利用に関する問い合わせが多発

JASRAC(ジャスラック)は、作詞家や作曲家など、音楽制作を行った人の権利を本人に代わって守ってくれる「日本音楽著作権協会」という団体です。不特定多数の人に向けて、作詞・作曲などを行っていない「第三者」が演奏・再生をしたい場合は、JASRACに許可を取る必要があります。

たとえば、動画配信サイトで第三者が演奏動画をアップロードすると、著作者の楽曲であるにも関わらず、第三者に利益が発生してしまいます。それを防ぐために、JASRACが動くのです。(YouTubeやニコニコ動画、TikTokは、サービス提供元がJASRACと包括契約を締結しているため、問題ありません。)

今回の利用ライセンスは、人気バトルロワイヤルゲーム「フォーナイト」やVRワールド、バーチャルライブなど、メタバースでの音楽利用に関して多く問い合わせがあったことで、定められました。

「動画配信」規定に基づいたライセンスが発生

JASRACは、メタバースでの営利目的のバーチャルライブでは「動画配信」の規定に基づいたライセンスを設けるとしています。有料バーチャルライブで、ストリーム形式の配信をした場合などは、これに該当するため、メタバース内でライブ配信を行う際には、申請が必要になるでしょう。

この場合、月間の情報量および広告料などの収入の2.1%(最低使用料5,000円)を、楽曲使用料として支払う形となります。

また、収録映像の配信やアーカイブ配信で海外の曲が使用されていた場合、別途「ビデオグラム録音」のライセンスが必要になるため、注意が必要です。

BGM利用でもライセンスは発生

「自分は歌の配信をしない」と安心される方も多いかもしれませんが、BGMでの利用でもライセンスは発生します。その際のライセンスは「音楽配信」での規定に基づく必要があります。

「動画配信」と同様に、広告やアバターアイテム課金などでの収入があるサービス内で、BGMをストリーム配信する場合、月間の情報量および広告などの収入の3.5%(最低使用料5,000円)を支払わなければなりません。

ルールを守ってメタバースを活用しよう

ASRACは「メタバースをはじめとしたWeb3における音楽利用についても、適切なライセンス環境を整え、音楽クリエイターが適正な対価を得られる取り組みを推進する」とし、VRのライブ配信やメタバース空間内で行われる音楽利用についても、ライセンスを設けるとし、使用する際は相談をしてほしいとの旨を明らかにしています。

しかし、非営利目的の場合には、条件が合えば手続きを行わなくても利用できるとし、その際は学校や地方自治体などの活動に向けられる「非商用配信」のライセンスに基づいた対応を取ることもあるそうです。

このように、メタバースでも権利に関するルールは現実世界と変わりません。しっかり守りながら、VR空間を楽しむようにしましょう。

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