株式会社Shiftallは、自社で開発中のVRコントローラーを、年内に発売することを発表しました。「FlipVR」は、これまでできなかった動作も可能にし、VRの世界をより現実に近いものにしてくれます。
今回は、「FlipVR」とは何か、どのような用途で使用されるのかなどを、解説します。
「FlipVR」とは
「FlipVR」は、株式会社Shiftallが開発しているVRコントローラーです。手のひらから手の甲にかけて覆うように装着するコントローラーで、手のひら側に操作パネルのフリップ機能が搭載されています。
ボタンやスティックなどが設置されているこの操作パネルは、手首をひねる簡単な動作で、手の甲のほうへ移動でき、コントローラーを使いながら、自由な手の動きの実現が可能です。
「FlipVR」の概要は、2023年1月4日に発表されました。この際、発売は2023年内を予定していること、販売価格についてはまだ決まっていないことも、明らかになっています。
装着したままさまざまな動作が可能
操作パネルを自由に移動できることで、コントローラーを装着したまま、さまざまな動きができるようになります。たとえばキーボードやマウスの操作、楽器の演奏、飲み物を飲むなど「ものをつかむ」行為も、「FlipVR」をつけたままで可能です。
操作パネルの位置や角度は自由に調整でき、手の大きさや指の長さを問わずフィットします。また、トラッキングは株式会社Shiftallが提供するVRヘッドセット「MeganeX」はもちろん、Lighthouse対応の「VIVE Pro」「VALVE INDEX」などとも併用できます。
メインの用途は「ソーシャルVRでの活用」か
「FlipVR」は、フリップ中もトラッキングが継続されるので、長時間のログインが想定されるVRChatなどの「ソーシャルVR」などで、没入感を損なわないまま現実のものを扱えることから、特に利便性を発揮してくれると予想されています。
ログインしたまま飲み物を飲んだり、演奏をしたりすることで、ソーシャルVRを今までとは異なる視点で楽しめるかもしれません。便利なVR機器であることはもちろん、バーチャルの世界に新たな価値や可能性を見出してくれる存在になることが、今から期待できますね。
新たなVR機器で、より高い没入体験を
「FlipVR」は、装着したままさまざまな手の動きを可能とするVRコントローラーです。操作パネルが自由に動くこと、さまざまな手の大きさにフィットすることから、発売後は多くの方の活用が予想されます。
新たなVR機器が、より高い没入体験を私たちに提供してくれる日が、いまから楽しみですね。