人気のメタバースプラットフォーム「cluster」内で、バーチャル結婚式が開催されました。2月に行われたバーチャル結婚式は、バーチャル空間の活用、そして結婚式の新たな形の創出として、注目を浴びました。
今回は、バーチャル結婚式に関する情報を見ていきましょう。
2月23日に開催されたバーチャル結婚式
2023年2月23日、cluster内でバーチャル結婚式が実施されました。バーチャル空間で、アバター姿で挙げる結婚式は、挙式やブーケトス、披露宴など、リアルな結婚式と変わらない内容を用意。clusterユーザーなら誰でも自由に参列することができました。
バーチャル結婚式の開催は夕方からで、19時に挙式、その後ブーケトスや写真館巡りが行われ、披露宴と記念写真撮影を実施し、20時に終了。通常の結婚式よりもスピーディーなスケジュールではありましたが、バーチャル空間での幸せなひとときを堪能できる時間となったようです。
新郎・新婦は…
バーチャル結婚式、というワードだけでも新鮮で興味をそそりますが、「誰が結婚式をするのか」が気になる方も多かったようです。新郎は、clusterを運営するクラスター株式会社の代表取締役CEO・加藤直人さん。新婦は、マイクロソフト米国本社所属のITエンジニア、千代田まどかさんでした。
青髪がクールな加藤さんのアバター、ピンクの髪色とかわいらしい顔立ちがキュートな千代田さんのアバターによる挙式は、ビジュアル的にも非常によいものでした。
自由参列でバーチャル結婚式の魅力を知る時間に
前述の通り、このバーチャル結婚式には、誰でも自由に参列可能。ユーザーはバーチャル結婚式の魅力を、実際に体験することができました。
バーチャル結婚式は、遠方で参列が難しいゲストの参列も可能だと、株式会社クラスターは説明。バーチャル結婚式が実際に行われるようになれば、会場の規模や予算などの問題で、「結婚式を挙げる」こと自体を諦めていた新郎・新婦も、気軽に結婚式ができるようになることが期待できます。
また、結婚式に呼ぶほどの関係ではないSNSを通してできた友人、久しぶりに会いたい友人などにも、気軽に声をかけて参列してもらえるというメリットもあります。
さらに、バーチャル結婚式なら花火や参列者を巻き込んでのイベントなど、リアルな会場ではなかなか実現できない演出も可能です。スクリーンでのムービー投影もでき、本物の結婚式さながらの演出ももちろんできます。お色直しも実際にすると時間がかかりますが、アバターなら一瞬で衣装や髪形、メイクの変更ができるので、短時間での結婚式も実現できるとのことです。
次世代の新たな形?バーチャル結婚式の今後に期待
コロナ禍により増加した「オンライン」ですが、「オンライン結婚式」はあまり浸透しませんでした。しかし、よりリアルな雰囲気を気軽に楽しめる「バーチャル結婚式」なら、多くの人が参列し、新郎・新婦の晴れの日を祝うことができます。
次世代の新たな結婚式の形として、バーチャル結婚式が徐々に広がっていくかもしれません。その第一歩として、2月に開催された「バーチャル結婚式」は、大きく貢献したのではないでしょうか。