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地方活性化に期待!自治体のメタバース活用事例①

地方自治体がメタバースを活用することには、大きく5つのメリットがあることを、以前ご紹介しました。さまざまな自治体が地方創生や関係人口増加に向け、メタバースを活用していますが、具体的にどういった取り組みが行われているのかを見ていきましょう。

メタバース活用事例①大阪府泉佐野市

泉佐野市は2022年8月に実施された「バーチャルマーケット2022Summer」に、自治体のブースを出展。ふるさと納税返礼品の3Dモデルを展示しました。返礼品はただ展示されるのではなく、来場者が触れると泉佐野市のふるさと納税サイトに遷移するという仕掛けがされており、興味を持った方が気軽にアクセスできる導線づくりにもなりました。

メタバース活用事例②千葉県の4市

千葉県木更津市、君津市、富津市、袖ヶ浦市の「かずさ4市」は、メタバースを使った婚活イベントを2023年3月に開催しました。事前に役所職員を対象に実施された、メタバースを活用したコンパでは、女性のマッチング率がなんと100%。メタバース活用の「成功」を収めました。

第一弾の成功から計画された、3月の第二弾イベント。コロナ禍の新たな出会いの場の創出が、「少子化対策」や「かずさ4市の活性化」につながることを目的に、「かずさメタ婚」というイベント名で開催を計画・実施されました。

メタバース活用事例③静岡県焼津市

静岡県焼津市も泉佐野市と同様に、メタバース上での世界最大級VRイベント「バーチャルマーケット2022Summer」に参加。ブース内では焼津市のPR動画や、ふるさと納税返礼品の紹介などを行いました。

焼津市のふるさと納税返礼品は、全国第10位を誇る人気です。ブース内では、動画などを用いて市の魅力を存分に発信。来場者に焼津市のよさを知ってもらう機会となりました。ちなみに、このイベントでは、来場者がデジタルポスターに触れると、自動的に焼津市の運営するふるさと納税サイトに遷移する仕組みが取られており、「体験してすぐ購入する」といった購買の仕組みを活用したようです。

メタバース活用事例④奈良県奈良市

奈良県奈良市の入江泰吉奈良市写真美術館では、2022年秋よりNFT写真美術館を開設。「The Sandbox」と「Decentraland」に作られたNFT写真美術館では、15万点以上の写真作品をデジタル化・NFT化しました。

この取り組みには文化財の保存と同時に、同美術館や奈良市の魅力をメタバースから世界に発信するという目的も含まれています。日本国内の写真美術館として初の試みとなるNFT写真美術館が、施設や奈良市にどのような影響をもたらすのかは、今後も注目していきたいところです。

地方自治体のメタバースに遊びに行こう

今回ご紹介した4つの地方自治体のメタバース活用事例は、多くが期間限定出展やイベント開催などの内容です。世界各地の方に、地域について知ってもらえる機会を作るメタバースは、今後も多くの自治体に活用されることが期待されます。

なかには、常設されている地方のメタバースもありますので、ぜひ遊びに行って地域の魅力を堪能してみてください。

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