MEキャンパスのように、自宅にいながらメタバースでリアルに近い学校生活が楽しめる事例は、少しずつ増えています。3月にはアニメーションに関連の知識を専門的に学べる「代々木アニメーション学院(代アニ)」も、VRChatにバーチャルキャンパスを制作・公開しました。
今回は、放課後ライフをメタバースで楽しめる代アニのメタバースについて、ご紹介します。
「フルリモート校」でも放課後ライフを楽しめるワールド
今回VRChatに公開されたメタバースは、代アニの全日制オンラインスクール「フルリモート校」の学生が、放課後ライフを楽しむことを目的に作られたものです。フルリモート、つまり通学しないで学ぶコースは、自宅にいながらの受講で、より多くの学生の可能性を広げられるものですが、やはり「仲間と学ぶ」「気の合う友人と時間を共有する」という、学校生活の醍醐味ある要素に欠けます。
そこで、代アニはバーチャル空間で学生たちがコミュニケーションを楽しめるよう、メタバースを制作。こちらのメタバースの舞台は電車と駅。駅で電車を待つあいだの会話を楽しんだり、電車に乗って景色が移り変わる様子を眺めたりすることができます。
車内にはスクリーンやパレットも
桜並木や海と青空、真っ白な雪景色など、四季折々の美しい風景を車窓から眺めて進んでいくだけでなく、車内にも面白い仕掛けが用意されています。車内はただ座席があるのではなく、授業や講演会で使えるスクリーンや、イラストを描けるパレットなどがあり、仲間と一緒に電車のなかで充実した時間を過ごしたりできる仕様です。
実際にこのバーチャルワールドを体験した学生からは、遠く離れた場所に住むクラスメイトと、バーチャル空間で講義以外の時間を過ごすことができ、より身近に相手を感じられたという声が寄せられています。
ワールドには誰でも入れる!
電車のなかというほどよい広さの空間では、会話などのコミュニケーションが取りやすく、メタバース体験を通して「毎週のリモート授業よりも、深い交流ができた」と感じた学生もいたようです。今回ご紹介したワールドは、代アニフルリモート校の学生の活用を想定して作られたものですが、ワールドはパブリック公開されているので、フルリモート校以外の学生、また一般の方も自由に遊びに行けます。
VRChatのワールドとしても、高い完成度になっていますので、興味のある方はぜひ一度遊びに行ってみてください。
メタバースがコミュニケーション活性化につながるか
立体的な360度の空間で、アバターを介してコミュニケーションを取るメタバースは、リモートで相手の顔を見て話したり、一緒に講義を受けたりできるオンライン会議ツールより深い交流につながるという声は、多く上がっています。
代アニのメタバースで、オンラインで学ぶ学生たちも、オフラインの学生たちのような放課後ライフをすごせるとよいですね。