4年に一度のスポーツの祭典、オリンピック。夏のオリンピックは2024年、冬は2026年とまだまだ先ですが、2023年は「eスポーツ」のオリンピックが開催されることで話題となっています。
今回は、「オリンピックeスポーツシリーズ2023」に関する話題を、お届けします。
「オリンピックeスポーツシリーズ2023」とは
「オリンピックeスポーツシリーズ2023」は、国際オリンピック委員会と国際競技連盟、ゲーム会社が連携して開催する、バーチャル・シミュレーションスポーツ競技大会です。eスポーツは近年注目が集まりつつありますが、国際オリンピック委員会が大会開催に関わっているという事実に、驚いた方もいるのではないでしょうか。
WBCやさまざまなリアルスポーツの話題が中心となるためあまり知られていませんが、2023年3月1日に開幕し、予選大会が進められています。予選はオープンエントリー制で、参加資格や条件を満たしていれば誰でも参加可能です。
さまざまな種目の対戦を実施
eスポーツは簡単にいえば、ゲーム内でスポーツ競技をプレーすることです。「オリンピックeスポーツシリーズ2023」では、次のような種目の試合が開催されます。
※()内は使用する媒体
- アーチェリー(Tic Tac Bow)
- サイクリング(Zwift)
- セーリング(Virtual Regatta)
- ダンス(Just Dance)
- チェス(Chess.com)
- テコンドー(Virtual Taekwondo)
- テニス(Tennis Clash)
- モータースポーツ(Gran Turismo)
- 野球(WBSC eBASEBALL パワフルプロ野球)
サイクリングのZwiftは、バーチャルトレーニングプラットフォームとして、多くの方に活用されています。こちらはスマートトレーナーとともに実際にバイクを走らせるというプレイスタイルが特徴で、バーチャル空間内ではトレーニングはもちろん、ツーリングやイベントへの参加も可能です。過去には、世界最大のレース「ツール・ド・フランス」もバーチャル開催されています。
ほかにも、全身トラッキングツールによりバーチャル空間内での試合を実現するVirtual Taekwondoなどをはじめ、日常的に人気を集めるゲームを使い、試合が開催されます。
3月から予選、6月には対面の決勝戦も
「オリンピックeスポーツシリーズ2023」の予選は5月15日に終了。決勝戦は、6月22日から25日までです。予選はオンライン形式でしたが、決勝戦はシンガポールで対面式で実施されます。各種目のプロプレイヤーたちによる試合の結果に、eスポーツファンからの注目は最高潮に高まるのではないでしょうか。
決勝戦を見届けよう!
決勝戦は現地観戦もできますし、国内でライブビューイングが実施されることも予想されます。コロナ禍の行動規制が緩和されている昨今、旅行を兼ねて、シンガポールで観戦するのもよいし、自宅で試合の様子を見届けるのもよいでしょう。
次世代のスポーツ、eスポーツの祭典の各種目を制すのは誰なのか、今から楽しみです。