ゲームや職業トレーニング、作品鑑賞など、幅広い活用で私たちを驚かせてくれるVRやメタバース。そんなツールを学習に取り入れれば、よりよい学びを実現できます。今回ご紹介するのは、体験を通して学べるワールドです。
どういったワールドがあるのか、早速見ていきましょう。
展示で韓国語が学べるミュージアム
世界の多くの地域で使用される英語に加え、日本から近い韓国の言語も、学びたいと思っている方は少なくありません。VRChatは世界中の方が集まるメタバースプラットフォームであるため、外国語学習に最適です。
そんなVRChatで公開されているワールドのなかには、韓国語学習におすすめのミュージアムがあります。
「Korean Study Museum JPN」は、日本人が韓国語を基礎から学ぶために作られたワールドです。ワールド内は韓国語はもちろん、英語・日本語にも対応。「何を言ってるかわからないから」と、はじめから諦めてしまう心配がありません。
ミュージアムのようなワールドには、韓国に関する展示物が多く並んでおり、韓国語の解説も丁寧です。大きな展示物で文法を見るのは、立体的な教科書のようで面白く、学習意欲をかき立てます。
読んで、触れて、摩擦の基礎を学ぼう
摩擦や摩耗などの学問分野を「トライポロジ-」といいますが、「Tribology World」ではトライポロジーについて体験を通して学習できます。ここはものの摩擦に関する出題をし、実際に再現しながら解説してくれるワールドです。
問題や図解を見ても、答えのイメージが湧きにくいという方は少なくありません。「Tribology World」では自分でものを押すなどして、回答が正しいことを確認できます。教科書や授業の解説でも、もちろん学習は可能ですが、実際にやってみるという能動的な行動で、積極的かつ高い吸収力の学びを実現できるのではないでしょうか。
「ミュンヘンオリンピック事件」の現場を歩くVR
1972年、ミュンヘンオリンピックの際に起こったテロ事件は、近現代の歴史のなかでも大きな事件の1つだといえます。そんな「ミュンヘンオリンピック事件」を追体験できるのが、「München 72」です。
ワールド内にはオリンピック開催直後の雰囲気などを再現。また、ミュンヘンの名所なども見られます。再現された空間をドキュメンタリー的に時系列に辿(たど)りながら、オリンピックのお祭りムードが一変、試合に出場する予定だった選手が命を落とす大事件になっていく様子を体験できます。
対テロ特殊部隊の設立などのきっかけにもなった歴史的な事件を、ぜひ自分自身の目で見て、体験し、強く記憶に残るものにしてください。
楽しく学べる新たなツールを活用しよう
VR、メタバースは学びの新たなツールとして、幅広く活用されています。企業などでのトレーニング、教育機関での学習にも導入事例は増加傾向です。
また、メタバースプラットフォームにも、気軽にアクセスして体験できる学びが多く散りばめられています。体験しながら学ぶという、楽しい学習ツールを活用していきましょう。