無料3Dスキャンサービス「Scaniverse(スキャニバース)」に、新機能が追加されました。4月より提供している新機能には、どのような魅力があるのでしょうか。
今回は、「Scaniverse」に関する情報をお届けします。
「Scaniverse(スキャニバース)」とは
「Scaniverse」はNiantic社が提供する、3Dスキャンサービスです。LiDARセンサー搭載のスマホカメラを使い、現実世界のオブジェクトをスキャンすると、3Dコンテンツとして編集・共有できます。
「Scaniverse」はアプリで、App Storeでダウンロード可能です。2023年5月時点ではAndroid非対応ですので、iPhoneユーザーの方と一緒にお楽しみください。
新たな機能を提供中
「Scaniverse」に登場した新機能は、「Niantic Scanning Framework」。これを使うと、作った3Dコンテンツをバーチャル空間で複製できます。複製した物体は、バーチャル空間の好きな場所に置く、投げるといった動作が可能です。
また、従来のスキャン機能だけでなく、「メッシュキャプチャ」「スキャンアップロード」「デバイス上で3Dメッシュの素早い画面表示」などもできるようになりました。ユーザーの3Dコンテンツ作成における知識レベルに合わせ操作画面のカスタマイズができるようになるなど、より活用しやすい仕様になっています。
開発企業はさまざまな取り組みも
Nianticは「Scaniverse」だけでなく、「Ingress」「ポケモン GO」「ピクミン ブルーム」といった位置情報ARゲームの開発・運営も行っています。これらの基盤となっているのは、「Niantic Lightship」というプラットフォーム。
「Niantic Lightship」には、ARコンテンツをセンチメートル単位で精微に表示するため、「Lightship VPS」というビジュアルポジショニングシステム(VPS)が含まれています。Nianticはこの「Niantic Lightship」のネットワークを、世界中に広げることを目標に掲げています。
そのために不可欠なのが、世界中のスキャン情報。そこで「Scanning Framework」によって見つけ、マッピングに追加するというツールも提供中です。
進化した「Scaniverse」で新たな体験を
「Scaniverse」に新機能が追加され、よりよいAR体験ができるようになりました。ぜひ体験し、仮想現実のさまざまな活用方法を発見してみてはいかがでしょうか。
「Scaniverse」を開発するNianticの、その他のコンテンツは日本でも親しまれています。現実と仮想空間の融合を、日常生活のなかでもお楽しみください。