メタバースに参入する企業は、国内・海外で年々増加しています。幅広く活用されるメタバースですが、新たなビジネスチャンスを作る場として、ビジネスとも相性抜群です。
今回から2回にわたり、メタバースのビジネス活用事例をご紹介します。
ビジネス事例①「Oasis TOKYO」
まずご紹介するのは、「Oasis TOKYO」です。「Oasis TOKYO」は、コインチェックと「The Sandbox」が共同制作を進めるメタバース×NFTのコミュニティ拠点で、「2035年の近未来都市」をコンセプトにしています。
「Oasis TOKYO」内には、日本を連想させる美しい街並みが見られます。そのなかに商店街や美術館、ライブハウスなどの施設を設置し、幅広い分野のアーティストやキャラクター、ブランドのコラボが可能です。
また、コインチェックが運営するNFTマーケットプレイスCoincheck NFT(β版)では、メタバース上の土地NFTの販売も実施。現実世界と変わらない体験はもちろん、売買といったビジネス機会も提供してくれます。
ビジネス事例②「Horizon Workrooms」
「Horizon Workrooms」は、Metaが提供する、バーチャル会議・バーチャルオフィスプラットフォームです。この3年で、リモートワークという新たな働き方は世界中で広がりを見せました。リモートワークは「自宅で働ける」という便利さがある一方で、オフィスや同僚との関わりが絶たれるといった課題もあげられています。
そんな課題解決に貢献するのが、「Horizon Workrooms」です。ここはミーティングやプレゼンテーションに特化したプラットフォームで、パソコン画面をVR空間にミラーリングしたり、リアルタイムで書き込めるホワイトボードが用意されたりと、現実さながらのミーティングを実施できます。
ビジネス事例③「REV WORLDS」
三越伊勢丹が提供する「REV WORLDS」は、新宿東口の一部エリアや、伊勢丹新宿店を再現した仮想都市にアクセスできるプラットフォームです。「REV WORLDS」はスマートフォン向けアプリで、誰でも気軽にアクセス可能。新宿東口や伊勢丹新宿店をよく利用する方はもちろん、地方在住でなかなか東京に足を運べない方も、都会の雰囲気を楽しめます。
仮想都市内の伊勢丹新宿店では、コスメやワインなど、幅広い商品を取り揃(そろ)えています。欲しいと思った商品は、そのままオンラインストアに遷移して購入でき、自宅に配送される仕組みです。
また、仮想伊勢丹新宿店でしか見られない売り場、コンテンツもあるので、普段現実世界の伊勢丹新宿店へ頻繁に足を運ぶ方も、仮想空間での時間を満喫できるでしょう。
メタバースをビジネスに活用しよう
魅力的なサービスやコンテンツで、私たちを楽しませてくれるメタバース。幅広い業種の企業が参入することで、今後もよりよいサービスが誕生することが期待されます。仮想空間でしかできない体験、現実世界がさらに発展するようなサービスの登場に、注目しましょう。