大きなビルよりもさらに巨大な怪獣と戦うウルトラマン。そんな世界に一度は憧れた方も多いのではないでしょうか。Googleの新機能を使えば、ARで街がウルトラセブンの世界に早変わりし、魅力的な体験が可能です。
今回は、Googleの新機能「Streetscape Geometry」について、ご紹介します。
「Streetscape Geometry」とは
「Streetscape Geometry」は、Googleが発表したARCore Geospatial APIの新機能です。これは、ARオブジェクトの一部が現実の建物のうしろに隠れることができるようになるもので、街の風景によりとけ込んだAR映像を実現します。
従来のARコンテンツでは、周辺の建物の3Dモデルを作成し、3Dモデルと現実の建物の位置を合わせてARコンテンツを制作しなければ、こうした映像が見られませんでした。しかし、「Streetscape Geometry」を使用すれば、ユーザーによるARコンテンツ再生時に、自動的に周辺の建物の3Dモデルデータを取得。前述のような風景に溶け込んだAR映像がすぐに出せるようになります。
新機能でよりリアルなARを実現
これまでは建物の前に、ARオブジェクトが映し出されることしかありませんでしたが、「Streetscape Geometry」を使えば建物が前、ARオブジェクトを後ろに映し出すことが可能。
建物の奥にオブジェクトがあるという映像は「奥行き」や「リアルさ」をさらに感じられるようになり、よりよい仮想体験を提供してくれます。
ウルトラセブンの戦闘シーンを再現
新機能「Streetscape Geometry」について、NTTコノキューは技術検証を実施。制作されたのがウルトラセブンの戦闘シーンを再現したARコンテンツです。AR映像では、建物の奥で戦うウルトラセブンと怪獣の姿や、建物に体の一部が隠れた状態で立っている怪獣などが見られます。
このコンテンツは「ウルトラセブン」55周年のコンセプトムービー「ウルトラセブン IF Story 『55年前の未来』」公式コンテンツとして、体験型謎解きイベントの展開エリアでも公開を検討中です。テレビのなかで見ていたあの映像を、目の前でよりリアルに再現できるとなれば、ウルトラマン世代の方々はもちろん、ヒーロー好きのお子さまにも喜ばれるのではないでしょうか。
ワクワク感あふれる世界に飛び込もう
「これが現実だったら」と思いを馳(は)せるテレビのシーンは、誰にでもあるでしょう。そんな映像をよりリアルに見られるVRやARが、今後もさまざまな魅力的なコンテンツで、私たちをワクワクさせてくれることを期待したいですね。
ARを通した非日常的な世界で、まだ見ぬ世界を堪能しましょう。