人気メタバースプラットフォームで知られるクラスター株式会社が、5月に52億円の資金調達を実施しました。過去にも14億円の資金調達を行ったクラスター株式会社は、今回の得た資金をどのように活用するのでしょうか。

今回は、資金の用途などを解説します。

イベント累計動員数2,000万人を突破したcluster

2015年に設立したクラスター株式会社は、メタバースプラットフォーム「cluster」の運営で知られる企業です。VR空間に数千人規模の同時接続を実現したclusterは、VRライブや企業イベントといった、大規模イベントで活用されています。

イベントの累計動員数は、2023年1月時点で2,000万人を突破。国内企業が運営するメタバースプラットフォームでは、トップといえるでしょう。

資金調達はシリーズDラウンドで実施

そんなクラスター株式会社は5月17日、52億円の資金調達を実施しました。本調達を実施したのは「シリーズDラウンド」で、52億円はファーストクローズ・セカンドクローズの合計金額です。

リード投資家としてスパークス・アセット・マネジメントが参加したほか、SBIインベストメントやオリックス、スカイランドベンチャーズ、三井住友信託銀行、KDDI Open 、NOBUNAGAキャピタルビレッジ、Innovation Fund 3号を引受先としています。

資金の用途は…

今回の資金調達について、「メタバースを目指す流れは今後ますます加速していく。日本で最大規模を誇る当社のメタバースプラットフォームは、教育やビジネス、新たな産業の創出の可能性も秘めている。このプラットフォームがさまざまな分野で革新をもたらし、より多くの人が恩恵を受けられる世界の実現に全力を尽くしたい」と、クラスター代表取締役の加藤直人氏はコメント。

調達した資金は、社内の技術開発や人材採用、グローバル展開などに活用される予定です。また、今後クラスター株式会社は、法人やクリエイター向けのサービス展開を行う子会社の設立、事業拡大のためのプロダクト開発やマーケティング強化などを実施していく旨も明らかにしています。

世界で活躍する企業に向けて

国内最大規模のメタバースプラットフォームを運営する、クラスター株式会社。さまざまな取り組みで注目を集めていましたが、今回の資金調達により、さらなる発展が期待されます。

世界に通用する技術やサービスの展開に、今後も注目していきましょう。