ボルボ・グループは、新たに電気トラック用の安全アプリをリリースしました。ARを活用したアプリは、どのようなメリットをもたらしてくれるのでしょうか。
今回は、5月にリリースされた「Emergency response guides」についてご紹介します。
5月リリースのアプリ「Emergency response guides」
「Emergency response guides」は、ボルボ・グループが開発・リリースした電気トラック用安全アプリです。このアプリはトラックの故障という緊急時に役立つもので、現場に到着した救急チームにリアルタイムで情報を提供。安全な救助環境確保のため、ARによるガイドを行います。
ARで緊急時の対応をガイド
インターネットとの接続はもちろん、カメラやセンサー、3Dモデリング、拡張現実のオーバーレイなど、さまざまな技術を組み合わせ、救急対応者により細かなレビューを提供してくれる「Emergency response guides」。緊急時には高電圧ケーブルやバッテリーパックなど、主要部品の位置情報、安全に電源を切る手順などを、ARで分かりやすくガイドします。
スウェーデン・フランス・アメリカと、ボルボ・グループの研究開発施設の専門家チームにより開発された「Emergency response guides」には、3Dモデルや拡張現実情報などだけでなく、電気トラックに関連する安全文書も含まれています。
ボルボ・グループからのコメントは
ボルボ・グループのエンジニアは「実世界のさまざまなシナリオでテストされ、現場で試した救急隊員から好評を得ている」とコメント。また、グループ最高技術責任者からも、「グループの最終目標は、100%安全な製品を提供することだ。私たちは、電気車両のインシデントが発生した場合に、救急対応者の安全性も確保することの重要性を認識している。新たなARアプリは、救急サービスを迅速かつ安全に確保する強力ツールとして、リスクを最小限に抑えることが可能だ」と語ります。
高性能で、電気トラックの最前線ともいえるボルボ・グループの車両ですが、「もしも」の事態にも対応する力は必要です。緊急時により安全に対応できるようにリリースされた「Emergency response guides」は、ボルボ・グループ傘下のVolvo、Renault、Mackを含む、すべての大型電気トラックで使用できます。
新技術でリスク軽減へ
今回ご紹介したアプリは、新たな技術でトラブル発生後のさらなるリスクを軽減することに貢献します。アプリはiOS、Androidの両方に対応しているので、スマートフォンやタブレットで手軽に利用可能。いざというときにもすぐに利用できるでしょう。
スムーズで安全な救助により、多くの方が救われる時代に向けて、「Emergency response guides」の活用事例やアップデートなどにも注目したいところです。