ARコンテンツを提供しているイスラエル企業が、日本市場に本格参入することが発表されました。過去にもさまざまな国内企業と協業してきたResonaiは、これからどのような取り組みを実施していくのでしょうか。
日本企業と協業中のResonai
イスラエルのResonaiは、デジタルツイン技術を活用し、ARコンテンツプラットフォームを提供する企業です。過去にはJR東海と協業しており、現在は鹿島建設や竹中工務店との協業がスタートしています。
今後も多くの日本企業とパートナーシップを広げ、自社の提供するコンテンツの導入・活用を図る予定です。
ARを活用したビル管理を実現する「Vera」
Resonaiが開発した「Vera」は、AIとリアルタイムのデータ処理を組み合わせ、商業ビルをデジタルツインとして再現し、ビル環境の改善・管理を支援するものです。コンピュータ・ビジョン技術を駆使しており、エネルギーを効率的に活用したり、温室効果ガスを削減したりと、社会課題の解決に貢献されることが期待されます。
「Vera」は、日本が目指す「環境調和型」のスマートシティの構築実現に向けて、重要な手段の1つになる可能性が大いにあるといわれており、日本市場への参入は、その第一歩だといえるでしょう。
社会的課題を解決し、さらなる経済発展へ
日本の少子高齢化は深刻で、今後30年で人口が2,000万人減少すると予測されています。人口減少は経済の縮小を余儀なくし、インフラの維持管理といった「まちづくり」にも、さまざまな課題を生み出します。
こうした問題を少しでも軽減できるよう、日本政府は「Society 5.0」という概念を掲げています。これは、仮想空間と現実空間を融合させ、経済発展と社会的課題の解決を両立させる社会を目指すものです。
Resonaiの「Vera」は、最終的に「Society 5.0」の実現にも活用されることが期待されています。
今後のResonaiの活躍を見守ろう
世界のさまざまな国で、日々研究・開発が進むXR。国内でも著しい発展が見られる市場ではありますが、まだまだ足りない技術が少なくないのも事実です。その点で、Resonaiの国内市場参入がどのような影響をもたらしてくれるのかは、今後の大きな見どころだといえます。
今後の動向も、見守っていきましょう。