VRだけでなく、ARもさまざまなシーンで活用される時代。国内ではおよそ1000名を対象に、AR浸透度調査が行われました。この調査では、過半数が認識をしないでARを利用していることが明らかになっています。
今回は「AR浸透度調査」の概要や結果について、ご紹介します。
調査概要
「AR浸透度調査」は、プレティア・テクノロジーズ株式会社と株式会社電通グループが共同で実施した調査です。プレティア・テクノロジーズ株式会社は、ARクラウド「Pretia」を開発しています。
調査は2022年11~12月に、国内の15~59歳、約1000名を対象に実施されました。
6割が認識をしないでAR機能を利用
調査結果として最も注目するべきなのは、調査対象全体のおよそ6割が、ARと認識しないままにAR機能を利用していたことでしょう。また、年齢が若い方のほうがARを認知しており、ARへの関心が高い傾向であることも、本調査で明らかに。
10代が最もARの認知や関心度が高く、20・30代は4~5割程度、40・50代は3割前後と、年代によるARへの認識の違いがあることも分かりました。
AR機能が消費行動に影響?
調査では、オンライングループインタビューも実施。ARを体験した方はインタビューで、「複数の店舗を行き来する手間が省ける」「営業時間や滞在時間を気にしないで試せる」「今までの自分なら試さない商品も検討しやすい」と、ARの魅力を語っています。
AR機能を活用した購入体験で商品への興味・関心を持つだけでなく、購入を検討する方も少なくないようで、消費行動を活性化させることにも影響することが分かりました。さらに、AR体験には「非日常感」だけでなく、楽しさやワクワク感、遊び心などの感性の価値提供を求めるユーザーも多く、ただ便利なだけでなく、魅力的なコンテンツへのニーズが高いことも明らかになりました。
AR技術のさらなる普及に期待!
今回の調査での知見をもとに、プレティア・テクノロジーズ株式会社は今後、AR開発者向けプロダクトの開発や、AR体験・製品開発を通じ、AR技術の普及やグローバル展開に取り組む意向を明らかにしています。
大人気の「ポケモンGO」などにも導入されているAR技術は、バーチャルメイクや家具の試し置きなど、バーチャルでなにかを「試す」ことにも活用されており、私たちも日々認識のないまま利用しているかもしれません。今後、AR技術がより進歩・普及し、生活をますます豊かに、そして楽しくしてくれることを期待したいですね。