ARを活用した業務効率化は進んでおり、メタバースニュースでも三井住友建設のコンクリート締固め作業へのAR導入などの事例をご紹介しました。今回ピックアップしたのは、株式会社シムトップスがリリースした、倉庫業務効率化に向けたARアプリです。
早速、どういったものなのかを見ていきましょう。
「i-Repo Scanner」とは
「i-Repo Scanner」は、4月21日にシムトップスがリリースしたiOS向けアプリです。同社の開発したバーコードスキャンサービス「i-Repo Scan」と連携し、iPhoneやiPadの標準カメラ機能で一度に読み取った複数のバーコードの結果を、アプリに搭載された帳票に出力します。
「i-Repo Scanner」には、ARガイド機能も搭載されているのも特徴の1つです。AR機能を活用すれば、在庫棚卸や入出庫、作業ミス、ピッキング、製品出荷といったバーコードを使用する作業にかかる時間を削減できます。人的ミスのないデータ収集は、業務効率化の実現にも貢献するでしょう。
導入企業担当者が簡単に操作可能
アプリの入力画面は、導入企業担当者がExcelをベースに簡単に作成できます。データの管理もデータベースでの一元操作で、業務システムとのリアルタイムの連携が可能。
いくら性能がよくても、操作が複雑なものは現場で活用できませんが、「i-Repo Scanner」は複雑な仕組みはなく企業の担当者がすぐに利用できるよう設計されています。
iPhoneやiPadの活用でコストも軽減
バーコードスキャンや在庫管理などには、多くの現場で専用のハンディターミナルが使用されています。読み取りシステムの開発・修正も必要で、新たなシステムを導入する際には、多額の初期費用がかかることもあり、従来のシステムに頼っているケースも少なくありません。
しかし、「i-Repo Scanner」はiPhoneやiPadで使用できるので、ハードウエアにかかるコストを抑えられます。また、AR技術も組み合わせることで、ハンディターミナルにはない価値を創出しているのも、「i-Repo Scanner」の魅力でしょう。
AR技術はさまざまな場所に!
iOS向けの新たなアプリが、倉庫業務をよりスムーズにしてくれることが期待されます。また、ARで見えないはずのものを「見える化」する技術は、幅広い業種で活用可能です。
「ポケモンGO」のように、目の前にある景色にないはずのものを浮かび上がらせ、楽しませてくれるARコンテンツはもちろん、業務効率化のためのAR技術の進歩からも、目が離せません。