シンガポール観光局が、Googleと協力してアプリを制作し、5月の「Google I/O 2023」で発表しました。観光アピールを実現するARアプリは、どのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。
今回は、「Visit Singapore」に関する情報をお届けします。
Googleと協力したARアプリ「Visit Singapore」を発表
「Visit Singapore」は、シンガポールの名所をマスコットキャラクターが案内してくれるアプリです。マーライオン公園とビクトリアシアター&コンサートホール周辺エリアを、「マーリー」というかわいらしいキャラクターがガイドしてくれます。
App StoreとGoogle Play Storeで、プレビュー版が公開されています。
ARや地理空間技術で高い没入感を実現
アプリにはGoogleのARフレームワーク「ARCore」の「ARCore Streetscape Geometry API」を利用しています。これは、現実の建物にARオブジェクトの一部が隠れるなどの演出ができるものです。以前にメタバースニュースでご紹介した「ウルトラセブン」の世界にも、同じ技術が使われています。
ARフレームワークを活用して見える世界は、街の風景にキャラクターが溶け込み、より高い没入感を実現してくれるでしょう。
Google Partner Innovationsからのコメントは…
Google Partner Innovationsのデ=アンドレス=クラヴェラ氏は、今回のアプリ制作に際し、「GoogleのARや地理空間技術は、旅行体験に没入感と情報を加え、その可能性を広げた。シンガポール観光局との協力で、シンガポールの旅行者や現地探索家にサプライズを提供でき、大いに喜んでいる」とコメント。さらに、「AR技術の活用で物理的な世界を拡張することで、旅行者たちに役立つ驚きを提供したい」とも語っています。
プレビュー版で、人気の2つのエリアを公開中の「Visit Singapore」は、年内に正式ローンチし、より多くの観光地を追加していく予定です。
魅力的なアプリでシンガポールを楽しもう
ビクトリアシアター&コンサートホールの国立記念碑の上で、弦楽四重奏を奏でるキャラクターなど、魅力的なAR体験が楽しめる「Visit Singapore」は、今後シンガポールのよりよい観光施策に貢献するのでしょうか。
魅力的なアプリが、観光客をよりワクワクさせる時間や空間を提供してくれることに期待しながら、正式リリースを待ちましょう。