IPプロデュース力を強みとするActiv8と、メタバースやXRの開発力で注目を集めるSynamonが、経営統合したことを発表しました。今後は両社のもつ技術や知識を組み合わせ、よりよいサービスの展開を図ります。
今回は、経営統合した2社について、今後の見通しなどをご紹介します。
多方面で注目を浴びるActiv8
伝説のVTuberとして知られ、最近はアニメでも話題となった「キズナアイ」。そのキズナアイが2022年に行ったラストライブの企画制作・演出・プロデュースを担当したのが、Activ8です。
Activ8は自社、そして他社のIPプロデュースをはじめXR領域での広告代理業、バーチャルライブや3Dモデル制作、バーチャルライブ配信システムの開発運営など、幅広い事業を展開しています。映画「ONE PIECE FILM RED」のヒロイン「ウタ」の3DCGモデルの作成を行ったのも同社で、同時にライブ制作も担当。FNS歌謡祭や2022年紅白歌合戦にウタが登場したことでも、注目を浴びました。
「SYNMN」運営で話題のSynamon
Activ8と経営統合したSynamonは、ファンマーケティング向けメタバース「SYNMN」の運営で話題となっている企業です。デジタルネイティブ世代向けの、新たなマーケティング手法を提供しており、企業やブランド同士のコラボ、ユーザーを巻き込んだ体験などの構築を行っています。
国内・海外の多種多様な企業とパートナーシップを結んでいることでも知られており、Activ8も「Activ8のエンタメビジネスのプロデュース力と、SynamonのXR・メタバースの技術力を組み合わせることで、『メタバースエンタテインメント産業をつくる』という目標を、より早いスピードで達成できると確信し、経営統合に踏み切った」とコメント。Synamonの持つさまざまな知識や技術に、大いに期待を寄せているようです。
経営統合後の見通しは…
経営統合により行うのは、2つの事業展開の強化です。1つ目はエンタテインメント事業向けのIPバーチャライズサービスで、IPに登場するキャラクターや世界の3DCG化で没入感の高い体験を提供しながら、新たなターゲット層獲得やファンの満足度向上のきっかけを作ります。
もう1つは、一般企業・自治体向けのプロモーションサービスの加速で、バーチャル領域を主軸としたマーケティング支援を行うサービスを加速させ、リアル会場・メタバース・オンラインを組み合わせたハイブリッドなイベントで、ニーズに合ったプロモーション支援プランを提供する予定です。
新たな事業や体験に期待!
豊富な知識、高い技術を持った2社の経営統合は、今後のメタバースやXR領域に、よりよい風を送り込んでくれることが期待できます。まずは両社の既存事業の向上・強化を進めていくようですが、今後、新たな事業を展開し、私たちに魅力的な体験を提供してくれる可能性は高いといえます。
楽しみにしながら、今後の動向を見守っていきましょう。