紙の上に広がる芸術として、人気を集める書道。そんな書道を三次元で楽しめる空間が、VRChatにあります。
今回は、仮想芸術を展示するミュージアム「VMoVA」、そして三次元書道の展示会について見ていきましょう。
仮想芸術を展示する「VMoVA」
「VMoVA」は、VRChat内にあるワールドで、さまざまなジャンルの仮想芸術を展示する空間です。作品のジャンルに制限はなく、バーチャル空間でしか実現できないさまざまな個性的なアート作品が並んでいます。
モノトーンの入場口は、現代的であり、リアルながらもどこか非日常的な雰囲気を漂わせています。「VMoVA」がどういった空間であるかの説明もされているので、初めての方も迷いなく足を踏み入れられるでしょう。
三次元書道が楽しめる「THICKNESS OF CALLIGRAPHY」を開催中
そんな「VMoVA」で現在行われている展示会が、三次元書道が楽しめる「THICKNESS OF CALLIGRAPHY」です。三次元書道を創作したのは「薄煙(Byoyan)」さんというアーティストで、さまざまな立体的な初動作品が、コンセプトや研究フェーズごとに展示されています。
三次元書道の始まりは、漢字の「一」の立体化です。ただの横棒も、立体的になると一味違うことが、見ればわかるでしょう。ほかにもさまざまな漢字の立体的な書道作品が展示されていますが、ただ黒い墨で、いかにも「書道」という書体で書くのではなく、漢字の意味に合わせた書体や色を用い、さまざまな漢字が生き生きと表現されています。
展示会の魅力は…
「三次元書道」展示の最大の魅力は、さまざまなアプローチから生まれた書体を、立体的に楽しめる点でしょう。既存の書体にとらわれず、豊富なアイデアで「書」を表現した作品には、制作手法の解説もついています。まずは作品を見て感じ、その後解説を読んで改めて作品を見返してみると、新たな発見が得られるのではないでしょうか。
シンプルな展示空間は広さも異なり、巨大な空間に巨大な展示がされている場所もあります。ぜひじっくりと見て回り、VRでしか味わえない時間を堪能してください。
VRならではの芸術を堪能しよう
書道も時代とともに進化し、カラフルな作品や、巨大な紙に大きな筆で書き上げるパフォーマンスも含めて1つの作品とするものなど、バラエティに富んでいます。しかし、立体的な書道はVRならではの芸術です。
「VMoVA」は継続的にアップデートを行っており、今後も新たな展示の開催を予定しています。さまざまな芸術に触れる場として、定期的に訪れてみてはいかがでしょうか。