VRやAR、メタバースなど、新たな技術やコンテンツが注目されるなか、「XRコンサルタント」という専門的な仕事も登場しています。先端技術をビジネスに活用するためのサポートを行うXRコンサルタントは、新領域にどのように貢献してくれるのでしょうか。
今回はXRコンサルタントの役割や、XR分野の今後について解説します。
XRコンサルタントとは
XRコンサルタントは、ARやVRなどのXRの導入に際し、企業にさまざまなアドバイスやサポートを行う仕事です。業界の先行事例の調査からはじまり、成功のカギやXR導入で得られる効果を明らかにします。
こうして得られた期待できる効果や導入手順をクライアントに説明し、実行までのステップを提案。実証実験や本格導入までを、ワンストップで支援します。
XR・メタバース参入希望企業をサポート
世界中がXRやメタバースに注目するなか、国内でも参入を検討する企業は少なくありません。しかし、専門人材がなかなか獲得できないなど、入り口で苦戦することもしばしばあるようです。
XRコンサルタントには、社内でのデジタル人材育成に関する相談も多く寄せられます。こうした悩みには、まずは一緒に仕事をしてノウハウを伝え、時間をかけて社内だけでXRやメタバース分野に参入できる体制作りの提案・サポートを行います。疑問や課題を多く抱えるクライアントの半歩先を行き、道を示しながら共にゴールを目指すのも、XRコンサルタントの仕事の1つです。
XR分野はこの先どうなる?
XRやメタバースは、近年大きく注目されている分野です。現在、「メタバース」という言葉がバズワードのように広がっていますが、これらは「拡張されたインターネット」という捉え方に徐々に変化していくことが予想されます。
仮想空間のなかで、多人数が同時にコミュニケーションを取るのが、XRやメタバースとインターネットとの差別化となっていますが、この行為が生活でもビジネスの分野でも「当たり前」になっていくことで、現在の盛り上がりとは異なる企業戦略で広まっていくのではないでしょうか。
XR・メタバースといった技術は、「珍しいもの」「革新的なもの」から、「生活に欠かせない要素」へと形を変え、今後も市場を拡大していくことが期待されます。
さまざまな企業の今後に期待!
国や業種などを問わず、XRやメタバースへの興味・関心は高まっており、ノキアらの調査では「2年以内のメタバース導入」を予定する企業も、世界に多く存在します。XRやメタバースのさらなる普及には、豊富な知識や技術を有する人材はもちろんのこと、ゼロからの構築や参入を支援するXRエンジニアの存在も欠かせません。
未来を見据え、新たな職業にも興味を持って調べてみるのも、よいのではないでしょうか。