「Apple Vision Pro」の開発者向けアプリテスト施設が、東京にオープンします。世界6拠点の1つに選ばれた日本ですが、施設では何が行われるのでしょうか。
今回は、「Apple Vision Pro」の製品情報や、「Apple Vision Pro Developer Labs」について解説します。
空間コンピュータ「Apple Vision Pro」
「Apple Vision Pro」は、アメリカで2024年前半に発売予定の空間コンピュータです。2024年にはアメリカ以外でも販売されるとのことで、価格は3,499ドル、およそ48万円を予定しています。
目や手、声を使って簡単に操作できる「Apple Vision Pro」は、VRヘッドセットのようなものを装着して使用します。目の前にさまざまな情報の表示が可能で、画面のないパソコン、スマートフォンのようなイメージです。
「Apple Vision Pro Developer Labs」を6拠点に展開
そんな「Apple Vision Pro」のアプリテストなどを実施する、「Apple Vision Pro Developer Labs」が開設されます。拠点となるのは、ロンドン・ミュンヘン・シンガポール・上海・東京・クパチーノです。
施設では、開発者からアプリケーションの「Apple Vision Pro」デモリクエストを受け付け、アプリテストを実施します。リモートでテストを行うため、開発者は直接「Apple Vision Pro」に触れることはできません。しかし、「Apple Vision Pro」発売前に、デモでのフィードバックを得られるというメリットがあります。
東京の施設は、2023年夏のオープンを予定しています。
6月末までには開発キットも集結
6月末までには、「visionOS SDK」、アップデートされた「Reality Composer」や「Xcode」を公開。このリリースに合わせ、「Apple Vision Pro」対応アプリ開発を支援する「Human Interface Guidelines」も配布しました。
さらにAppleは、開発アプリケーションが「Apple Vision Pro」を通して、どのように見えるかを開発者が確認するため、「Vision Pro Simulator」を利用できるようにすることも、明らかにしています。
今後の展開に注目!
「Apple Vision Pro Developer Labs」の、開発者向けツールについてのより詳細な情報は、準備が整い次第、開発者向けのウェブサイトで順次公開されます。2024年の「Apple Vision Pro」販売に向け、さまざまな動きが加速していくことが予想されるAppleから、ますます目が離せません。