世界の家具大手として知られるIKEAが、アメリカで新たなARコンテンツを提供したことを、海外メディアAdweekなどが報じました。新コンテンツによる体験は、私たちにどのような感動を与えてくれるのでしょうか。
さまざまなARコンテンツで注目されるIKEA
IKEAは日本国内にも店舗を増やし、私たちの生活をよりよいものにするさまざまな家具を販売しています。そんなIKEAですが、以前からARを活用したコンテンツの展開やプロモーションに力を入れていることでも、有名です。
2022年には、自宅の家具を削除して新たな内装・家具の配置を体験できる「IKEA Kreativ Scene Scanner」をローンチしています。また、2023年2月にはMeta社などと協働し、期間限定でARゲーム「Lilla Äventyret」をIKEAの店舗内で公開しました。
「The Giving Bag AR」とは
さまざまなARコンテンツの開発・提供を行ってきたIKEAが今回発表したのは、「The Giving Bag AR」です。体験の入り口となるのは、19フィート(約5m80cm)の巨大なIKEAバッグオブジェ。オブジェに描かれたQRコードを読み取ると、AR体験ができる仕組みです。
QRコードはバッグに複数印字されており、読み取ると巨大なIKEAバッグからIKEAの製品が飛び出すARアニメーションを楽しめます。その後、IKEAの特別セールにアクセスできる仕組みです。
ARコンテンツ制作には、Adobeの新たなソフトウェアを使用しており、地理位置情報技術の活用で、現実の世界に関連付けられたAR体験を可能にします。
設置されたのは…
IKEAの象徴ともいえる、青色のIKEAバッグ。その巨大なオブジェが設置されたのは、シカゴのミレニアム・パークと、テキサス州・ヒューストンです。
ニューヨークにも設置予定でしたが、カナダでの大規模な山火事が原因で大気汚染が起こっているため、設置が延期されています。今後、大気環境が改善させれれば、ニューヨークでも巨大バッグが見られるそうです。
日本での体験に期待!
IKEAは巨大なオブジェのインパクトに加え、バッグから家具が飛び出すAR演出で、より多くのユーザーを獲得することが予想されます。今回のAR企画はアメリカでのみ実施されていますが、全国に店舗を増やす日本でも同様のAR体験ができれば、日本でのIKEA需要もさらに伸びるのではないでしょうか。
国内でも魅力的なARコンテンツが提供されることに、期待したいですね。