夏休みにぴったりのバーチャル限定展示企画を、国立科学博物館が実施しています。電子楽器の歴史などを学べる展示は、無料のものだけでなく有料コンテンツも用意。より深い知識を、好きな場所で吸収できます。
今回は、国立科学博物館が実施している「電子楽器の創造展」について、ご紹介します。
バーチャル限定「電子楽器の創造展」とは
「電子楽器の創造展」は、7月28日より開催中のバーチャル限定展示企画です。「VR空間で体験する電子楽器の進化」をコンセプトに、インターネットで体験するタイプの企画になっています。
展示では、歴史的な電子楽器を、精密な3Dモデルと音源で紹介。VRヘッドセットはもちろん、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などからも気軽に入場できます。
有料・無料の4つの展示を公開
展示は4つの章で構成されており、1章のみ無料、2章以降は有料です。「電子楽器の創造展」に入場すると、まずエントランスがあり、展示の開催趣旨や閲覧のための操作方法などを確認できます。
4つの章は順番が決まっているわけではないので、行きたい順序でのアクセスが可能。無料の第一章は、「電子楽器のショーケース」です。ここでは、歴史的な電子楽器の3D 資料をもとに、電子楽器業界で日本がはたしてきたことを、時系列で体験できます。この章を体験して「もっと知りたい!」と思ったら、有料の2章以降にアクセスするとよいでしょう。
2章以降は、2,500円で閲覧できます。2章は電子楽器にまつわる偉人について紹介する展示で、3人の偉人を資料や動画、アバターを通して学べます。3章はMIDI(Musical Instrument Digital Interface)について、これまでの役割や未来への展望を、クイズなどを通して紹介。最後の章は、日本の電子音楽の歴史において重要な役割を果たした、「YMO (YELLOW MAGIC ORCHESTRA)」という音楽グループの電子楽器セッティングが紹介されています。
異なる4つの展示を通し、電子楽器について幅広く知ることができるコンテンツは、すべての展示を見たあとに大きな「学び」を得られるでしょう。
少人数のガイドツアーも!
「電子楽器の創造展」では、無料展示の第1章の資料について、電子楽器の専門家が解説してくれるガイドツアーも実施しています。講師は「DTMステーション」を運営する藤本健さんと、「キーボード・マガジン」などの音楽雑誌で連載する坂上暢さん。お2人はバーチャル空間で、自身がセレクトした電子楽器について解説してくれます。
バーチャルガイドツアーは土曜・日曜に行われ、参加費は各回1,000円。有料の企画展示とは別途料金が必要です。また、1回12名程度の少人数ツアーになるので、気になる方は事前にツアーチケットを購入しましょう。
夏の思い出・学習に遊びに行こう
国立科学博物館提供のバーチャル空間限定展示企画は、8月末まで開催します。自宅にいながら電子楽器に関する幅広い知識を身に着けられる有意義な展示を、ぜひ親子や友人同士で体験してみてください。