フォートナイトが、子どもたちに体験学習や教育の場を提供する、新たな取り組みを開始することが明らかになりました。ゲーム要素が強いイメージのフォートナイトですが、昨今はメタバース的な活用が注目されることも多く、今回の試みにも注目が集まっています。
早速、どのようなプロジェクトなのかを見てみましょう。
注目の「D-SHiPS JOURNEY」プロジェクト
教育や体験学習にフォートナイトを活用するという「D-SHiPS JOURNEY」プロジェクトは、特定非営利活動法人D-SHiPS32をはじめ、複数の法人が発足させました。コンセプトは「子どもたちの未来に船を出そう」で、入院中の子ども、障害を持った子どもなどが、メタバースを通して新たな社会教育の場を獲得できるようにしていくとのことです。
2つの島でさまざまな体験を提供
本プロジェクトでは、フォートナイト上に2つの島を制作し、さまざまな魅力的な体験を子どもたちに提供します。島は「探索の島」と「アクティビティの島」の2つです。
「探索の島」は、子どもたちが自由に探索できます。島内には、四季を感じ、楽しめるコンテンツを用意し、春夏秋冬の魅力の体験が可能です。また、島の名前の通り「探索」を目的とした体験型コンテンツも複数用意されており、「電車に乗る」「ピアノのキーボードで演奏する」「スポーツを楽しむ」ということもできます。
一方の「アクティビティの島」には、体験学習を実現するアクティビティを用意しています。足し算をしながら探索する、音符を集めて曲を完成させる、種をまくところから料理を体験するなど、現実世界では「ありえない」ような体験も可能。魅力的な体験は、さまざまな立場の子どもたちに新たな発見や感動を与えてくれることが期待されます。
設計にも工夫を
2つの島での体験は、設計にも工夫を凝(こ)らしたといいます。身体が不自由な子どもが簡単にアクティビティを楽しめるよう、複雑な操作をできるだけ減らし、「十字キーで進む」という動きだけでも、さまざまな体験ができます。
また、島内では子どもたちの探求心をくすぐり、自ら「体験したい」「触ってみたい」と思ってもらえるよう、空間の見栄えや体験内容にもこだわったことが明かされています。
多くの子どもたちに学習と体験を
現実でのさまざまな学習や体験が難しい子どもたちも、バーチャル空間なら簡単な操作で、魅力的な空間や体験を満喫できます。フォートナイト上での今回の取り組みが実装され、多くの子どもに学びの機会が提供される日が、1日も早く訪れることを願いたいですね。
非現実的な体験を通し、子どもたちにどのような成長がみられるのかも、注目していきましょう。