7月に「SteamVR」がアップデートをしました。自動バインド機能導入のほか、さまざまな内容が追加・改善され、よりユーザーの使いやすいものへと進化しています。
今回は、「SteamVR」のアップデート内容について、詳しく見ていきましょう。
Steamが抱えていた課題
Steamは、PC向けのゲームやソフトウェアなど、さまざまなコンテンツ管理を目的としたゲームプラットフォームです。メタバースニュースで過去にご紹介したVRゲームも、Steamでプレイできるものは多く存在します。
多くの方が利用するSteamですが、プレイするゲームにハンドコントローラーが対応しない場合、設定を自分で変更したり、Steam Workshopの「共有セッティング」という機能を使って、設定を変更しなければいけないという課題を抱えていました。対応しているゲームばかりプレイする方には、大きな支障はありませんが、非対応のゲームを選んでしまった場合には、設定が面倒で「負担だ」と感じることも少なくなかったようです。
アップデートで導入された自動バインド機能
今回のアップデートで、バージョンが1.26となった「SteamVR」。実装された自動バインド機能は、コントローラーの設定が自動で切り替わるものです。
この機能は、「OpenXR」対応のVRゲームでのみ作動します。たとえば、Questコントローラーに対応しているゲームで、非対応のコントローラー(Windows Mixed Realityコントローラーなど)を使用したい場合、「SteamVR」は、非対応のコントローラーに再マッピングします。
この「自動バインド」により、非対応のコントローラー使用時にも、その都度設定を行う必要がなくなります。プレイヤーは、より快適なプレイ環境を実現でき、設定などに時間を要することなく、すぐにVRゲームの世界に没入できるのです。
その他のアップデート内容は…
自動バインド機能追加のほかにも、今回のアップデートによって、さまざまな要素が導入されました。たとえば、バインドUIの刷新、ワークショップバインドの読み込みパフォーマンス改善、ダッシュボードに空間内での配置を可能としたハンドルの追加などです。
「SteamVR」は、今後も快適な環境を提供し、多くの方がVRゲームやVR空間を気軽に楽しめるよう、アップデートを続けていきます。
新しくなったSteamを活用しよう
新たな機能も実装され、より使いやすくなった「SteamVR」。既に持っている方は、アップデートで追加された要素を、ぜひ積極的に試してみてください。VRヘッドセットの購入を検討されている方は、SteamVRも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。