ユニークなコンテストやイベントなどで、多方面から注目を集めるclusterが、教育機関向けに利用の無償化を行うことを発表しました。学校の授業や部活など、幅広いシーンでメタバースを活用できる環境整備に、大いに貢献することが期待されます。
今回は、cluster無償利用の詳細や、クラスター株式会社が行うさまざまな取り組みについて、見ていきましょう。
授業や部活での無償利用を発表したクラスター株式会社
クラスター株式会社は、2023年7月11日に実施した「日本のICT教育を加速するバーチャル空間の可能性:教育向けクラスター トークセッション」で、教育機関でのcluster利用を無償化すると発表しました。無償化の対象は幼稚園・小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校・大学・専門学校です。
無償利用は、教育機関・法人が主体となり行い、児童・生徒たちは授業はもちろん、部活動などでの利用も無償でできるようになります。ちなみに、学校説明会やオープンキャンパスなど、clusterの利用に生徒が主体とならない場合は、無償利用の対象外となるそうです。
「Cluster Educators Guide」も公開
7月のトークセッションでは、実践的なメタバースの利用方法やメタバースコミュニケーション、3D技術などを網羅的に解説した「Cluster Educators Guide」も、公開。これは、教育者向けガイドで、授業や講義で活用できるよう、スライド形式となっています。
クラスター株式会社は、「Cluster Educators Guide」の活用で、「学習」と「創造」の両面から、メタバースについての基本的な知識が学べるとしており、無償化サービスを教育関係者が有効活用し、よりよい「学び」を児童、生徒に提供してくれることが期待されます。
さまざまな取り組みにも注目
自社のメタバースプラットフォーム・clusterを教育機関で無償で利用できるようにするという取り組みをはじめ、クラスター株式会社は「教育」に注力したさまざまな取り組みを実施しています。
同社の代表取締役CEO・加藤直人氏による著書「メタバース さよならアトムの時代」を児童養護施設に献本したり、東京大学メタバース工学部で講義をスタートしたりと、社会貢献とメタバース教育の促進の両面にアプローチ。将来、メタバース分野で活躍する人材の育成に励んでいます。メタバースをただ「娯楽」「エンターテイメント」として楽しむだけでなく、本質を学び、よりよい活用法などを見出せる、自らがメタバースを構築できる人材になるためのアイデアの提供が、近い将来、素晴らしい人材の育成につながることを、期待したいですね。
メタバースでよりよい学校生活の実現を
授業や部活動でclusterの無償利用が可能になることで、教育現場ではどのような可能性が広がるのでしょうか。今後も活用事例などを追いながら、よりよい学校生活の実現に向けてどのようにメタバースを利用するべきかを、考えていきましょう。