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国立天文台の「すばる望遠鏡」、WEB上でバーチャルツアーを公開中

国立天文台にある「すばる望遠鏡」の施設を、バーチャルで見られるツアーが公開されています。施設内を自由に散策しながら、「すばる望遠鏡」の構造を深く理解できるこのバーチャルツアーは、私たちにどのような学びを提供してくれるのでしょうか。

今回は、「すばる望遠鏡 3Dバーチャルツアー」について、ご紹介します。

「すばる望遠鏡」とは

すばる望遠鏡は、アメリカ・ハワイ島にある大型光学赤外線望遠鏡です。日本の国立天文台が、マウナ・ケア山頂にあるハワイ観測所に設置しているもので、1999年より試験観測が開始されました。

当時、世界最大だった直径8.2mの一枚鏡を採用した反射望遠鏡で、建設総額は約400億円。施設のシステム設計や建設の大半を、三菱電機が行いましたが、望遠鏡に使用している鏡は、アメリカの企業が7年以上かけて製造しました。

施設内部をバーチャルツアーで体験

261本のアクチュエータをコンピュータ制御する、内部からの放熱で乱流を防ぐために、円筒形のドーム形状の建物にするなど、すばる望遠鏡には高度な技術が多く使用されています。予約をすれば施設の見学は可能ですが、海外にあるすばる望遠鏡の見学プログラムに参加できる機会は、なかなかありません。

そこで国立天文台は、「すばる望遠鏡」のバーチャルツアーを実施。WEBブラウザから簡単にアクセスし、施設内を自由に散策できます。

バーチャルツアーは、マーターポート株式会社という3Dスキャンサービスを展開する企業によって、実現しました。デジタル技術の活用で、一部の方しか足を踏み入れられない施設内部を、誰でも気軽に見学できます。

映像コンテンツのリンクなどで見どころ満載!

メインの「すばる望遠鏡」は迫力あるスケールで、下から見上げて観覧できます。また、その他の施設も自由に見て回れるので、国立天文台がどういった観測・研究を行っているのかを知ることができるでしょう。

バーチャルツアーでは、各所に映像コンテンツへのリンクも埋め込まれており、すばる望遠鏡の構造をより詳細に知ることも可能です。見どころ満載のバーチャルツアーの撮影には、LiDAR機能搭載のiPhone 13 ProとMatterport Axisを使用しています。充実したコンテンツはもちろん、バーチャル空間や映像の美しさにも、注目してください。

普段行けない場所に足を踏み入れてみよう

日本から遠く離れたハワイ島の、標高4,000メートル以上の場所にある「すばる望遠鏡」。巨大な望遠鏡の施設内部には、なかなか行くことができませんが、バーチャルツアーなら好きな時間に、お金をかけず自由に散策できます。

未知の場所へ手軽にアクセスできるバーチャル技術を活用し、さまざまな世界を見てみましょう。

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