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「後付け」ARデバイス開発企業、300万ドルの資金調達を実施

メガネに後付けできるARデバイスを開発したBrilliant Labsが、6月に300万ドルの資金調達を行いました。集められた資金はチームの拡大や、スマートグラスの研究開発などに使用される予定です。

今回は、Brilliant Labsや開発中のARデバイスについて、ご紹介します。

2019年設立のBrilliant Labs

Brilliant Labsは、2019年に設立したスタートアップ企業です。シンガポールを拠点とするウェアラブルテクノロジー企業として、ARデバイスの開発に力を注いでいます。

そんなBrilliant Labsは、2023年6月27日に、300万ドル(約4億3000万円)の資金調達を実施しました。シードラウンドで行われた今回の資金調達には、Oculusの共同創業者であるBrendan Iribe氏、Siriの共同創業者であるAdam Cheyer氏、Pebbleの創業者であるEric Migicovsky氏、Plug & Play Venturesなどが参加しています。

メガネに後から付けられる「Monocle」

Brilliant Labsは、2023年2月にARデバイス「Monocle」の出荷を開始し、注目を集めました。「Monocle」は、メガネにクリップで取り付けられるARデバイスで、文字情報の表示を主な目的としています。現実世界の風景はそのままに、目の前に必要な情報を瞬時に映し出すことが可能です。

「Monocle」はオープンソースのデバイスで、ただ情報を映し出すだけでなく、マイクやカメラ、FPGAアクセラレータチップなどが組み込まれています。これにより音声入力やカメラ機能を利用し、さまざまなアプリケーションを開発をすることができるのも、「Monocle」が注目を集める理由でしょう。

ちなみに、バッテリーは充電ケースを利用すると最大6時間持続します。また高速充電にも対応しており、電池切れの心配が少ないのも、利点として挙げられます。

CEOのコメントは…

今回の資金調達について、Brilliant Labsの創設者でCEOのBobak Tavangar氏は、「ジェネレーティブAIは、ARのカギになる」とコメント。同社では、開発者とクリエイターが未来を再構築するため、オープンソースのエコシステムを構築しており、看板商品である「Monocle」は、「その始まりにすぎない」と、語ります。

今回の調達で得た資金は、「Monocle」のさらなる進歩のための研究・開発などにも使用されることが分かっており、今後は「Monocle」にChatGTPを統合する「arGPT」も立ち上げるとのこと。さまざまなコンテンツの開発やユーザー支援で、ジェネレーティブAIを活用していくという方針を、明らかにしました。

今後の製品・技術の広まりに期待!

後付けARデバイスは、さまざまな機能で私たちの生活をよりよいものにしてくれます。資金調達により、さらによりよい製品、暮らしや仕事に寄り添った製品が登場することに期待したいですね。

Brilliant Labsが注力する「ジェネレーティブAIの活用」の実現にも、注目していきましょう。

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