2023年も「XRクリエイティブアワード」が、開催されます。開催に先立ち、一般社団法人XRコンソーシアムは、作品を募集中です。今年はどのような魅力的な作品が、私たちに新たな体験を提供してくれるのでしょうか。
9回目となる「XRクリエイティブアワード」
新たなVR/AR作品やクリエイターを発掘し、XRの認知度向上や活動支援の促進を目的に開催される、「XRクリエイティブアワード」。2015年から始まった本イベントは、2023年で9回目となります。
毎年、斬新(ざんしん)なアイデアや工夫を凝らした作品が集まり、ファイナリストの作品は「XR Kaigi」で展示され、実際に体験ができます。
体験展示には台湾からの作品も
「XRクリエイティブアワード」の募集対象は幅広く、XRコンテンツやアプリケーション、プロジェクト、バーチャル空間までさまざまです。産業分野の制限もなく、ゲームやエンターテイメントはもちろん、教育やアート、建築、サイエンスなどの作品も応募できます。
2023年のテーマは「未来を逆算しよう」で、2022年から2023年のあいだに制作されたXR作品を対象に、9月15日まで募集しています。集まった作品は厳正な審査を受け、12月の「XR Kaigi」でファイナリスト10組の作品を展示。さらに同イベントで、授賞式も行われる予定です。
今回の「XRクリエイティブアワード」は、台湾のXR業界団体「TAVAR」と連携し、台湾国内の「XR Golden Awards」で受賞した作品が、二次審査から加わります。また、同アワードで大賞に選出された2組は、ファイナリストとなる予定です。素晴らしいVRアニメーションが世界で評価される台湾と、日本国内の優秀なXR作品が一挙に見られるのも、「XR Kaigi」の注目ポイントだといえます。
代表理事のコメントは
今回の「XRクリエイティブアワード」開催に向け、一般社団法人XRコンソーシアムの代表理事は、「未来の作り方には大きく2種類ある。1つは、最終的なゴールが定まらないまま、日々の積み上げでつくる方法。もう1つは、明確なゴールをイメージして、逆算してゴールに向かう方法だ」と、コメント。どちらの方法も利点があるが、「XRのように複合的な技術融合の結果できあがるものは、最終形を決めなければ、目的が分からなくなる」と語ります。
また、これまでのXR開発について「ゴール設定が難しい、ロングショットにならざるを得なかった」と、苦労があったことを示しながら、「過去10年の蓄積で、いまならXRの最初のゴールが見えてきているのではないか。そのゴールに向かって逆算しながら近づいている」とXR開発の現在を表現し、「そんな未来につながる作品を募集する」と、素晴らしい作品が多く寄せられることへの期待感をあらわにしています。
魅力的な作品を体験しよう
素晴らしいXR作品が多く集まる、「XRクリエイティブアワード」。2023年は台湾からの作品も審査対象となり、よりハイクオリティな作品が入賞することが予想されます。12月の「XR Kaigi」での受賞者発表も、楽しみですね。