小型飛行機を用いたモータースポーツ「エアレース」が、XRで観戦できます。最新技術を使った観戦には、どのような魅力があるのでしょうか。
今回は、「AIR RACE X」についてご紹介します。
そもそもエアレースとは
エアレースは、飛行機を使ったモータースポーツです。飛行技術や機体性能、スピードなどを競い合うもので、「空のF1」ともいわれています。
飛行機でのレースは最高時速370km、最大負荷は10Gと、過酷な状況で行われます。空中でのタイムトライアルは、スピードを出せばよいというだけではありません。飛行機の整備に関する知識、高い操縦技術などさまざまな力が求められ、失敗は許されない、まさに「命がけのレース」だともいえるでしょう。
世界各地で飛ぶ!「AIR RACE X」
「AIR RACE X」は、世界各地の拠点でフライトしてタイムを競う、リモート形式のエアレース大会です。試合には「STYLY」という、リアルメタバースプラットフォームが用いられます。「デジタルラウンド」と呼ばれるこの形式により、観客は離れた地でフライトするパイロットたちの様子も、間近で観戦でき、臨場感を味わうことが可能です。
試合は6日間の予選ののち、決勝トーナメントが行われ、優勝が決定します。
10月に渋谷で決勝戦を開催
試合ではデジタルラウンドを活用し、世界各地の空を飛ぶパイロットのフライトデータを超高精度に集積・分析し、競技データを生成します。10月15日に開催される決勝は、渋谷の街のなかで観戦可能です。
渋谷には有料観覧席やパブリックビューイング会場など、複数の観戦エリアを用意。観客は「STYLY」アプリとXRデバイスで、レースを観戦できます。スマホをかざしての観戦も可能ですので、ヘッドセットがない方も、気軽に観戦できるでしょう。街の上空はもちろん、高層ビルのあいだを超高速でフライトする様子も見られるのではないでしょうか。
迫力満点の試合を見に行こう
XRを用いたエアレースについて、大会関係者からは「いままでは不可能だったことが、デジタル技術の進歩により可能になった」と、前向きなコメントも寄せられています。また、世界各地でのフライトが、新たな技術によって1つのレースとして見られることについては、「現実世界の『代替』ではなく、現実世界とバーチャルテクノロジーの『融合』だ」とも語られており、新たなエンターテイメントとしてエアレースを楽しんでもらいたいという大会関係者の願望がうかがえます。
現実ではなかなか味わえない爽快感や大迫力のスケールを、ぜひ渋谷で体感してください。