大日本印刷株式会社が、「ロールプレイング型メタバース構築サービス」の提供を開始しました。XRに関するさまざまな取り組みを行っている大日本印刷は、新たにどのようなサービスを提供してくれるのでしょうか。

2021年より新事業に取り組む大日本印刷

大日本印刷は、2021年からXRコミュニケーション事業に注力しています。同社の「ロールプレイング型メタバース構築サービス」は、バーチャル空間「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」で行われた謎解きイベントに活用されたほか、2024年開始予定の警視庁のサイバーセキュリティ対策のインシデント対応訓練にも採用されました。

研修・学習に活用できる新たなバーチャル空間

今回発表した「ロールプレイング型のメタバース構築サービス」は、同社のXRロケーションシステム「PARALLEL SITE（パラレルサイト）」の機能を拡充したものです。新たなサービスは、企業や自治体の研修やワークショップ、防災教育などを主な用途として想定しています。

このサービスは、参加者がお互いにコミュニケーションを取り、課題解決を行えるというものです。

サービスは3つの内容で構成

「チュートリアル」「シナリオ体験」「フィードバック」の3つの内容で構成される「ロールプレイング型のメタバース構築サービス」は、幅広いシナリオに対応しており、4名1グループ、最大10グループ（40名）までが同時に接続可能です。小人数での利用はもちろん、大規模なイベントにも活用できるので、ビジネスや教育はもちろん、エンターテインメントの場にも活用されるのではないでしょうか。

「チュートリアル」は操作方法の説明で、参加者はスムーズにロールプレイングの世界に没入できます。続く「シナリオ体験」では、参加者に役割が当てられ、ボイスチャット機能を使って課題解決を目指します。そして、体験結果に対する評価や解説が得られる「フィードバック」で、達成状況に応じた評価がつけられます。参加者は改めてロールプレイングの内容を振り返るだけでなく、自身の成長や新たな課題発見も可能です。

サービスの活用に注目！

XRロケーションシステム「PARALLEL SITE（パラレルサイト）」の機能拡充により生まれた、大日本印刷の新サービス。これまでも3ステップの構成で、幅広く活用されていましたが、今後はより多くの場面で利用されることが期待されます。

メタバースでのロールプレイングは、より高い没入感で現実さながらの体験を提供してくれます。企業や自治体、さまざまな団体によるサービスの活用方法にも、注目していきましょう。