JTBデータサービスが、障害者向けの就職相談会にメタバースを利用することがわかりました。9月に行われる就職相談会には、20~30社ほどが出展するようです。
1992年創業のJTBデータサービス
大手旅行会社として知られるJTBの特例子会社であるJTBデータサービスは、1992年に創業しました。長年、障害者の雇用・定着に尽力しており、専用求人サイトの運営をはじめ、障害者スポーツやアート、手話サークル、「心のバリアフリー」認定支援など、幅広く取り組んでいるのが特徴です。
プレスリリースでJTBデータサービスは、「自分の働き方に不安を抱える方に、一歩踏み出すきっかけを作りたい」とのコメントも発表しました。
「Ver-Challe -チャレンジド就活フェス-」とは
今回の就職相談会は「Ver-Challe -チャレンジド就活フェス-」というタイトルで、9月8.9日にメタバースで開催されます。求職者はアバター姿で相談会に参加でき、本人はもちろん、家族や支援者、医療従事者の参加も可能です。
「自分も障害を抱えているかもしれない」「障害者手帳の取得に悩んでいる」「知識や情報は欲しいが、対面のセミナーは不安」「リモートでも顔を合わせるのは抵抗がある」など、さまざまな不安を持っている方も、メタバース相談会なら気軽に参加できます。「Ver-Challe -チャレンジド就活フェス-」では、ジョブコーチによる相談会だけでなく、障害者スポーツ団体の紹介なども実施されるので、アバター姿で相談会の様子を見に行くだけでも、得られるものがあるのではないでしょうか。
メタバースソリューション「XRCC」が会場に
「Ver-Challe -チャレンジド就活フェス-」の会場には、「XRCC」が採用されました。これは、Microsoft Office Project勉強会などを運営するマイクロソフト プロジェクト ユーザーズ フォーラムが開発・運営したメタバースプラットフォームで、Webブラウザで動作します。
これまでも、理系院生向けのインターン説明会や、ヤングケアラーをテーマにした「ソーシャルバザール」など、幅広いイベントを開催し、多くの方が利用しています。無料で誰でも参加できる今回の障害者向け就職相談会にも、多くの就職希望者が集まるのではないでしょうか。
メタバースで多くの方にチャンスを
アバター姿で、自宅から気軽にアクセスできるメタバースは、対面での相談に抵抗がある方、現地会場に足を運ぶのが難しい方にも、平等にチャンスを提供します。今回のイベントも、就職を希望する1人でも多くの障害者の方の役に立つことを、期待しましょう。