おみやげ
コーナー

マーターポート、「阿蘇神社」の復旧過程を記録したデジタルツインを構築

熊本地震で被害を受けた阿蘇神社。その復旧過程を記録したデジタルツインを、マーターポートが制作しました。復旧の様子を最新技術で記録することは、今後の応用にもつながるようです。

熊本地震で倒壊した、阿蘇神社桜門

熊本県にある阿蘇神社は、歴史ある神社の1つとして知られており、境内6棟が重要文化財に指定されています。しかし、2016年4月に起こった熊本地震により、社殿のほぼすべてが倒壊しました。その後、助成金や各所からの支援により、復旧工事が行われてきました。

2007年に重要文化財に指定された「桜門」も、被災した建造物の1つですが、2023年12月に復旧完了予定です。公式サイトでの経過報告や、再建現場の特別公開など、阿蘇神社はこれまで、被災した文化財の復旧記録を残すことに尽力してきました。

デジタルツインで復旧過程を記録

マーターポート株式会社は、前述の桜門の復旧過程の記録を、デジタルツインで構築。これは、同社の新たなプロジェクト「デジタルツインで結ぶ、文化と未来」の一環で、佐賀県の天山酒造、和歌山県の高野山壇上伽藍に続き、3つ目の事例となります。

マーターポートは、修理工事中の足場が撤去される前に、自社が開発した3Dデータプラットフォームで撮影・編集を行いました。真新しい銅板葺(ぶ)きの屋根など、いましか見られない貴重な姿を鮮明に再現したデジタルツインのほか、マーターポートの公式サイトでは、屋外の3Dデータも、無料で見ることができます。

デジタルデータの応用に期待

文化財は保護されるべき存在でありながら、建立当時の設計図面が現存しない上、景観や材料の記録、技術の継承、老朽化対策など、多くの課題を抱えています。マーターポートは、文化財の施工記録を高精度なデジタルデータとして残すことで、今後のメンテナンスはもちろん、ほかの建造物にも応用できることを期待してるとコメント。

今回デジタルツインを構築した阿蘇神社の権禰宜(ごんねぎ)も、「最新技術も柔軟に取り入れ、新たな神社の在り方を考える契機にしたい」と、前向きな思いを持っているようです。デジタルツインデータが、伝統的な建物をよりよい状態で後世に残すため、そして今後の工事などに役立てるための材料になることに、期待が高まります。

復旧の記録から学ぼう

地震により大きな被害を受けた阿蘇神社。復旧の記録を詳細に残しておくことは、災害や文化財の老朽化など、避けようのない事態への備えにもなります。デジタルツインデータが、今後の歴史的建造物の保存にどのように活用されていくのかにも、注目していきましょう。

OTHER CONTENTS

おすすめのコンテンツ

メタツアーズ公式動画コンテンツ

「メタツアーズの公式動画」x「メタツアーズの公式アプリ(メタダイバー)」だからこそご提供できる迫力の3D動画をお楽しみください。

ユーチューブVR動画おすすめ

YouTubeのVR動画のうち、「VRゴーグルを装着することで没入感のアップする」360°動画を厳選してご紹介しております。

おみやげ通販

メタツアーズの公式動画を体感するだけでなく、実際に現地のおみやげが購入できます。是非お立ちよりくださいませ。