アメリカのカリフォルニア大学アーバイン校が、新たにVR授業コースを開設しました。初回の講義では、VRの教室内でリボンカットセレモニーも行われました。
「メタバーシティ」プロジェクトを進めるVictory XRが開発
VR授業コースで使用されるバーチャル空間を開発したのは、VictoryXRです。同社は2021年にMetaと提携し、アメリカ国内の10の大学でバーチャルキャンパスを開発するプロジェクト「メタバーシティ」を進めています。
バーチャル空間を活用した高等教育は、世界各地での事例が増加傾向にあります。しかし、総合大学として長い歴史を持つカリフォルニア大学アーバイン校が、ベンチャー企業の力を借りて新たな教育カリキュラムを開発したことは、世界でも注目を浴びています。
メタバースで講義が行われるのは…
VictoryXRに加え、同校のデータ・情報技術部門の支援もあり実現した、今回のVR授業コース。VR教室は、2023年秋学期からの「メタバースへ(into the metaverse)」という講義で使用されます。
講義には40名が参加し、VRヘッドセット「Meta Quest 2」を使用。VR教室がどのように完成したのかは公開されていませんが、実際の教室を忠実に再現したと、関係者がコメントしています。
VRでリボンカットセレモニーも
秋学期初回の講義は、現地時間11月2日に行われました。この日はVR教室でリボンカットのセレモニーが開催され、伝統的な大学の新たな挑戦のスタートを、関係者と学生たちが祝いました。
VR教室は、高等教育の未来形成にどのような影響を及ぼすのでしょうか。講義の詳しい内容や、学生が講義から何を得たかなど、今後の情報にも注目しましょう。
広がる!メタバースでの学習
メタバースを学習の場とする事例は、世界で増え続けています。アメリカでは「メタバーシティ」の取り組みや、今回のカリフォルニア大学のVR導入などで、高等教育でのメタバース活用も積極的です。
教育機関だけでなく、個人的な学習にも、メタバースを用いたサービスが多く提供される昨今。その学習効果や、よりよいサービス・コンテンツの登場に、期待したいですね。