SDGsの17の目標を達成することは、世界中のすべての人によりよい未来を築くことにつながります。新たな年を迎え、2030年まで残すところ8年となりましたが、私たちが達成のために努力すべき事項にはどのようなものがあるのでしょうか。
最終回となる第4回も、SDGsの目標について詳しくみていきます。
SDGsの目標⑬気候変動に具体的な対策を
1880年から2012年にかけて、地球の平均気温は0.85度上昇しました。平均気温の上昇は穀物の収穫量などに大きな影響を及ぼします。また、海水温の上昇による海面上昇、温室効果ガスの発生など、技術の進歩の影響による気候変動は非常に深刻です。
そこで、気候変動を食い止め、地球環境をよりよい状態にするための具体的な対策を練り、実践していくことが求められています。排出量の削減や再生可能エネルギーの利用など、世界ではさまざまな取り組みがなされ、2019年には気候変動対策に関する気候サミットも開催されました。
SDGsの目標⑭海の豊かさを守ろう
海洋は地球の表面積の4分の3を占めています。そんな海も、気候変動によって海面が上昇したり水温が上がったり、酸性化したりと、さまざまな影響を受けています。
海は汚染され、沿岸水域の劣化も続いていますが、これを食い止めなければ漁業や私たちの生活も侵されてしまいます。海の豊かさを守るには、私たちが美しい海を守るための取り組みに尽力することはもちろん、予算をしっかりと確保し環境改善を行っていくこと、管理や規制をより強化していくことなども必要です。
SDGsの目標⑮陸の豊かさも守ろう
森林には陸生種の動植物と昆虫の80%以上が生息していますが、2010年から2015年までに世界では330万ヘクタールの森林が失われました。また、干ばつや砂漠化により世界では毎年多くの土地が失われるなど、陸の環境悪化も深刻です。
豊かな陸を取り戻し、守ることは、生物多様性損失の阻止にも繋がります。森林管理・砂漠化対策は世界で進められており、支援のための財政投資も行われています。
SDGsの目標⑯平和と公正をすべての人に
技術などの革新や環境保全はもちろん、誰一人置き去りにしない世界を作るためには、平和と公正をすべての人が得られることも重要です。子どもや女性への性的なものを含む暴力や人身取引、殺人などの問題をなくすためには、司法へのアクセスをすべての人に提供することや、制度を構築し、責任ある社会を実現することが求められます。
特に、南アフリカやアジア全域、ラテンアメリカでは多くの人が殺人の犠牲となるリスクを抱えており、過去10年で殺人や人身取引への取り組みに進展が見られるなか、まだまだ課題は多い状態です。
現実的な予算導入や効率的で透明な規制が、多くの人々の個人権利の保護につながることを忘れず、司法と警察が世界中で平和・公正のために多くの努力をしていくことが必要です。
SDGsの目標⑰パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsの目標を達成し成功に導くためには、世界の国々の政府はもちろん、国内、地方などさまざまな規模で協力し合い、出資などを行うパートナーシップが求められます。平等な社会実現のためには、資金や技術のある国々や団体が、開発途上国に対し支援をすることが大切です。
また、貿易などでも開発途上国をサポートする体制を整え、持続可能な開発目標を世界のすべての国・地域で達成・実現していくための努力をすることが求められます。
メタツアーズでSDGsを仲間と学ぼう
4回にわたりSDGsの目標について詳しく解説してきました。メタツアーズのデジタル教科書では、これらの目標をVRとドローンを活用した新しい学習スタイルで楽しく学び、考えることができます。
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