VRを活用した教育は日本だけでなく世界でも進んでいます。お隣中国ではVR市場が世界最大だといわれており、教育への導入や活用、効果などに注目が集まっています。
今回は、そんな中国でのVR教育の事例や効果、課題について見ていきましょう。
中国でのVR教育の事例①
VRゴーグルを装着すれば、どこにいても仮想空間での非現実的な体験を可能とします。この機能を活用し、中国のある地域ではVR授業を開始。VR授業では1つの教室で50人の生徒が、バーチャル空間での授業を受けることができます。
授業内容の一例としては自動車修理が挙げられます。リアルな映像による解説を見ることができるのはもちろん、自身が修理を実践しているような体験ができるのも、VR授業の魅力です。
中国でのVR教育の事例②
北京の小学校では、VRを使用した天文授業を実施。生徒たちは教室にいながら宇宙旅行という非現実的な体験をしました。教師の指導のもと、特別な授業を受けた生徒たち。宇宙のなかを自由に観察し、浮遊しているような体験ができるこの授業は、子どもたちに非常に好評でした。
近未来的な天文授業によりVRへの関心が高まるばかりでなく、子どもたちの学習意欲アップも期待できるといわれています。
中国でのVR教育の事例③
北京の高校では天体物理学をテーマとしたVR授業による実験が行われました。この実験ではVR授業と従来の教育を比較。天体の分析や理論、構造などをVR映像でわかりやすく解説しました。
この実験では、従来の授業を受けた生徒よりもVR授業を受けた生徒のほうが、理解度や知識の定着率が向上。さらに、学習意欲も高まる結果となり、VR授業の効果が立証されました。
VR教育で得られた効果
VRを用いた教育の効果は、前述の実験でも明らかです。VRという新たなコンテンツは、子どもたちの興味や関心を引き、それだけで意欲をかきたててくれます。また、教師による解説や教科書などよりも、美しくわかりやすい映像を用いた方が、わかりやすく理解が深まるのも事実です。
教室などで安易に行えない実験、可視化されるとよりわかりやすい宇宙関連や原子構造などには、VRの導入が有効です。また、理科だけでなく他の教科にもVRの導入は可能で、特に実践で力をつける英会話は、VRを用いることで効率的な学習を実現します。
VR教育の課題
日本同様、中国や世界でもVR教育の活性化のために最もネックなのは費用面です。VRゴーグルを生徒の人数分用意することはもちろん、学習に有効な良質なコンテンツ制作にも多額の費用がかかります。VR教育の効果が実証されながらもなかなか導入に至らないのは、これらの問題があるからだといえるでしょう。
とはいえ、学校教育はもちろん、医療やエンタメなど幅広い分野で世界の一歩先を行っている中国のVR。コスト面での問題を乗り越え、教育への大々的な導入がなされる日も遠くないのではないでしょうか。
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