VRの普及はここ数年著しいですが、日本は世界と比較すると、学校教育へのVRをはじめとしたデジタルコンテンツの参入はまだまだ遅れをとっています。今後、VRがより普及することで学校教育はどのように変化していくのでしょうか。
今回は、今後期待されるVR教育の可能性やIT導入の実現についてまとめました!
東大でも実施されたVR卒業式やオープンキャンパス
新型コロナウイルス感染症の影響でさまざまなイベントが中止、延期するなか、受験生にとって重要なオープンキャンパスも少人数での予約制を取る、中止する大学が多くありました。
そんななか、自宅にいながら学校内を見て回り、説明会に参加できるVRオープンキャンパスを行う学校も登場。東京大学でもVRサークルの有志メンバーが制作した本郷キャンパスのバーチャルワールド内を、高校生が散策できるVRオープンキャンパスを導入しています。
また、東京大学では2020年3月、非公式卒業イベントとして、バーチャル空間内の安田講堂前広場にて、卒業記念イベントを実施。大学時代の思い出や将来について語り合いながら、学位取得をお祝いしました。
中高生へのVRを活用した授業なども話題となっていますが、こうしたユニークな発想で、学校行事にVRを導入する事例も、年々増えてきています。
関心が集まる!今後のVR教育の可能性
エンタメ要素が強い印象のVRですが、そもそもを辿ってみるとフライトシュミレーターなど、教育分野への用途が主であったことがわかります。現在も、危険な訓練などを安全に体験する用途としてVRが導入される場面も少なくありません。
さらに、ものづくりや科学実験、自分以外の人間や生き物の視点から見た世界を体験する、バーチャル世界で海外生活を体験し、外国語を学ぶなど、教育分野へのVRの活用の可能性は無限にあるといえます。
VRはこれまで不可能だった学びを実現する画期的なツールとして、今後教育に大きく入り込んでくることが期待されます。ただしそのためには、コスト面やVR酔い、メンタル面への影響などの課題もクリアしていく必要もあるといえるでしょう。
教育現場へのIT導入はどのように実現される?
VRの導入をはじめ、教育現場でのデジタル化がやや遅れを取っている日本ですが、今後ITの積極的な導入はどのように実現されるのでしょうか。
まずはデジタル機器が子どもたちに行き渡るための費用を確保することです。タブレット端末やパソコンを1人に1台支給するのが当たり前にならなければ、IT導入の実現は難しいです。
また、知識を持った指導者が、デジタルコンテンツを正しく使いこなし、子どもたちの学習に活かせるようサポートしていくことも欠かせません。いくらよい道具がそろっていても、使えなければ意味はありません。
ここ1~2年でオンラインによる講義を実施する大学も増加しましたが、通信環境やパソコンの性能などはさまざまで、Zoomなどへのアクセスの仕方がわからない学生はさらに苦労をしたようです。こうした個々の持っているツールや知識の差異をなくし、平等に教育を受けられる環境を整えることも、IT導入の促進につながるのではないでしょうか。
メタツアーズもVR教育の促進に貢献します
メタツアーズでも世界の絶景や格式ある神社仏閣の参拝を自宅で楽しめるVR動画や、学校教育向けのコンテンツを多数ご用意しています。受験に向けた学習とはやや異なりますが、多くの子どもがVRに触れ、親しむためには非常におすすめです。
VR教育のより一層の促進のため、メタツアーズでも今後、より豊富なコンテンツをご提供したいと考えています。ご家庭や学校で、ぜひご活用ください。
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