Googleが提供するVRプラットフォーム「Google Spotlight Stories」では、独自のVRアニメーションの制作も行われていました。人気作品を多く生み出した「Google Spotlight Stories」が最後に制作した作品「Age of Sail」には、これまでの集大成ともいえる魅力が多く詰め込まれています。

今回は、そんな「Age of Sail」について詳しく解説します。

「Age of Sail」とは

「Age of Sail」は2018年にアメリカで制作された、およそ12分のVRアニメーションです。一隻の帆船に乗った老人が故郷を離れ大西洋をさまようなか、大型蒸気船から落ちた少女を救うというストーリーで、多くのセリフがあるわけではありませんが、どこか心に残るもののある作品となっています。

この作品を生み出したVRアニメーションスタジオ「Spotlight Stories」では、さまざまな賞を獲得したVR作品を発表しています。人気作品を制作した監督を起用した多くの作品で、VR映画業界を牽引してきました。

作品の魅力

「Age of Sail」は海上を舞台とした作品で、波で船が揺れるシーンなどでは、本当に海の上にいるような気分を味わえます。リアルな波の表現は、感動とともに恐怖心すら感じられます。船の上にいる感覚はフワフワとしているので、乗り物酔いをしやすい方は、体験する際に注意が必要です。

また、時代設定も作品の魅力の1つだといえます。帆船から蒸気船へと移り変わる時代、年老いた水夫が帆船に乗る姿を見て、役目を失ったという境遇の重なりに、悲しさや寂しさを感じる方も多いでしょう。

しかし少女との出会いを通し、状況が少しずつ変わっていきます。

たった12分のVRアニメーションのなかに深いストーリーが描かれており、見ている人はなんとも言えない感動を覚えます。VRの映像美を堪能すると共に、アカデミー賞監督による演出は、やはり素晴らしいと気づかせてくれる作品だといえるのではないでしょうか。

バージョンごとに異なる作品の感じ方にも注目！

Google Spotlight Storiesでは、モバイルデバイスのようなライトユーザー向け、またハイエンドなVRゴーグル向けなど、3つのバージョンに作品を制作しています。同じ内容の作品も異なるバージョンで見ると、感じ方が異なるので不思議です。

キャラクターを近くで見られるバージョン、空間内を自由に動き回り、より高い没入体験を実現できるバージョンなど、さまざまなバージョンで作品を見比べてみると、また新たな発見があるかもしれませんね。

複数のデバイスがある方は、ぜひ多くのバージョンでの視聴をお楽しみください。

さまざまな物語をVRで

世界には、まだまだ私たちの知らない素晴らしいVR作品が多く眠っています。メタバースニュースでは今後も、VRに関する最新の情報とともに、こうした素晴らしいVR作品についてもご紹介していく予定です。

興味のある作品がありましたら、ぜひ視聴してみてください。

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